「おやじの背中を見て育ったから」。コテコテの演歌のようなことをスパッと言ってのける、いまどきの若者!? 秋田洋輔君(18)と田村和明君(18)。この春高校を卒業し、生まれ育った昆布森の漁師を継ぐ。 「おやじのように仕事のできる男になりたい(田村くん)」と、子どもの頃から、この仕事につくことに迷いはなかったという。朝は早く重労働、いつも危険と背中合わせ、なれるまでは船酔い―つらい仕事であることは百も承知。でも「だから、やってるって感じがするんだろ(秋田くん)」と平然と語る。 「それより早く船に乗りたい、仕事を覚えたい」とくり返す。5月から半年間、船で仕事をするための9種類の資格を取るために函館の研修施設に意気揚々と旅立つ二人。 「おやじのようにかっこいい男に」、そんな今や希少な父親へのあこがれが小さな漁村を支えている。 |
小さな発見 ――
今、自分にできること。
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