小さなおうちに小さなイス、小さなベビーカーに眠る小さな小さな赤ちゃん。ちゃぶ台の上に繰り広げられる小さな世界。制作者はちっちゃいもの作り歴十年、造形作家の梶貴子さん。その作品の多くは広告用のイメージ写真に使われている。「お父さん」の人形で、大きさは大人のほんの小指ほど。実は、撮影用にはこんなに小さく作る必要はないそう。むしろ拡大して使われることが多く、小さな世界はあくまでも「好きだから」ゆえのこだわり。 あれっ!?魚屋さんの背中に小さな小さな『鮮』の文字。写真には写らないこんなところにも「小さい」こだわりを発見。子どもの頃はリカちゃん人形の洋服作りに熱中、根っからのちっちゃいもの好き。「ちっちゃいだけでなんだかわくわくするんです」。一番好きな作品づくりはおうち。「そこに住む人のもっと小さい世界を想像しながら作るのが楽しい。テーマはすべて身近な生活の中のものなんです」。 それはきっと梶さんの暮らしの中に小さくてもきらきらひかる宝物がたっくさんあるからなんだな。 小さな発見 ―― Photo:夫で家具職人の梶勝也さんと、標茶町塘路の工房で。 |
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