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じゅう箱のスミ

2005.NOV

VOL.05


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ガンバル人に聞いちゃいました お題でドン!

今月のお題

世代交流スペシャル
『大人はわかってない』って思った事

女性保護の会主催 「世代交流会」で
高校生記者が大先輩たちにインタビュー!

釧路市女性保護の会 東 昭子さん (76)

10代の頃は「親なんていなきゃいいのに」って思ったこともありました。それほどしつけが厳しかったんですよ。喫茶店なんかにも友達と行きたいのに禁止されていました。こっそり行ったりもしましたけど。青春時代真っ盛りの頃も、男女交際は禁止。学校も厳しくて、窓から近くの高校の男子生徒の登下校の姿を眺めていただけで注意を受けたものです。友達の恋愛を「うらやましいなぁ」と見ていました。でも大人になってみて、そんな母や学校の厳しい環境が今の自分にはプラスになっていると感謝しています。今の時代も、何十年前の私達の頃も、親と子は分かり合えない部分はあります。だからこそ、しっかりとしたコミュニケーションをとることが今も昔も同じように大切なんだと、わたしは感じています。
(取材・武修館高校・渡邊幸司)

1962年に売春などから女性を守るために設立された歴史ある会。時代が変わった今も青少年を非行や援助交際などから守るための運動や、家庭内暴力などに苦しむ女性の支援活動を続けています。会員の高齢化が悩み、若い後継者の登場を待っています。
問い合わせは:
釧路市児童家庭課 0154-31-4540

釧路市女性保護の会 若木澄子さん(72)

私は兄弟も多く親が一人の子供を構う程の時間はありませんでした。身の回りのことはすべて自分でするのが当たり前。父親は厳しい人でしたが、結婚や就職などは親に反対されずにすみました。そんな環境で育ち、親に対しての不満はありませんでした。私も2人の子供も授かり、孫もいます。ある時、娘の子育てを見て反省する一面がありました。それは子供の意見を取り入れていること!私が子供達を育てているときは、何でも親の言う通りにさせる感じでしたが、娘はちゃんと子供と向き合い子供の意見を聞いていました。そんな娘の姿を見て勉強させられました。娘は子供時代、私が敷いたレールに乗ってしまったような気がします。きっと私に対して「大人は分かっていないなぁ」と思っていたんじゃないですかねぇ…。
(取材・武修館高校・佐々木和恵)

釧路市児童館地域活動連絡協議会 勝野禧江さん(56)

私が10代の頃の話?!やだわ〜、もう40年以上も前の話ね〜(笑)。昭和32年、小学校3年の時に父を亡くしました。兄妹の一番下だったので、何をする時も兄の後をついていっていました。私が16歳位の時に、結婚した一番上の兄の子供が、兄夫婦の仕事の関係上、月曜日から土曜日までは実家で暮らすという生活を3年間続けていました。当時はタクシーに乗るなんて考えられない時代でしたから、甥っ子が夜に熱を出すと、私がおんぶして病院まで歩いて行ったこともありました。そんな時には「大人は勝手だなぁ」と思いましたね。でも、その経験があったから、今の活動の中で、お母さんたちの気持ちも子供たちの気持ちも分かるんです。あの気持ちは今の自分に生かされていますね。
(取材・武修館高校・丸山千秋)

市内に20ある児童館・センターの母親クラブの協議会。このクラブでは、子供たちが学校に行っている間、児童館で父母や祖父母など大人のためのサークル活動を行っています。卓球、手芸、木工、乳幼児のクラブなど幅広いよ!
利用の問い合わせは:
釧路市児童館地域活動連絡協議会
事務局 0154-31-4584

ソロプチミスト釧路アミティ 伊藤桂子さん(70)

私が若かった頃は、周りに素晴らしい大人が沢山いて「大人は分かっていない」なんて思うことはほとんどありませんでした。私がこんな風に思えるのは親の影響が大きいと思います。小さい頃から見てきた親はとても立派で自分の手本となる人だったので、自分もそんな風になれたらいいなと考えて、親の歯科医院も継ぎました。私は親を尊敬していたので、言われたことを頭ごなしに否定するのではなく、しっかりと自分の中で消化してから考えるようにしていました。今の若い人たちは大人に従うのは格好悪いなどと思っているのかもしれませんが、全然そんなことはありません。聞く側の考え方で色々な物の見方ができるものです。大人に言われたことはしっかりと自分の中で受けとめ、考えてみましょう。
(取材・武修館高校・横田周平)

女性の国際的奉仕団体。毎春のイベント「アミティフェスタ」をはじめ、身体障害者スポーツ大会の支援、図書の寄贈、地域活動の援助、青少年育成事業などを行っています。きれいで、おしゃれで、芸達者な会員が多いのも特徴。
問い合わせは:国際ソロプチミスト
釧路アミティ 梯橋さん

釧路市女性団体協議会 七田栄子さん(74)

私達の時代は大人への不満はありませんでした。毎日、通学の列車の中や学校で友達と話したり遊んだりするのが楽しかったです。もともと人から頼まれてやる仕事が好きでしたから、手伝いも苦にならなかったし。母は厳しく、父は自分達にとって辞書のような人でした。でもどんなに厳しくても、自分達にとって両親はとても大切で、大きな存在でした。今は私も夫と元気に毎日を過ごしています。女性団体協議会の中の「花しのぶの会」の一員で、地域活動のささやかなお手伝いをさせてもらっています。今の生活にも不満というものはありません。どんな時でも、どんな事でも、自分自身の心持ちが大切なんだと思っています。
(取材・星園高校川口さなえ)

市内で活動する女性団体9団体が共同で、男女共同参画、まちづくりなどの活動を行っています。東栄小学校の空き教室で毎週水曜日(午前10時から午後2時)に開設する「おもちゃライブラリー」はかわいい子どもたちとお母さんたちで毎回熱気ムンムンです。
問い合わせは:
釧路市女性団体協議会 0154-25-7567

釧路市児童家庭課 星 光二さん(51)

僕は小さい頃「愛されたい、愛されたい」と思っていました。でもそのわがままな気持ちは大人には伝わりませんでした。甘えん坊な自分を親や先生には隠して、表面上はおりこうで素直な子でいました。でも、おりこうでいると、かまってもらえない。「生徒の中で一番と言われたい、兄弟の中で一番愛していると親に言われたい」そう思っていた昔の僕は、「大人は分かってくれない」と、自分の中に沢山のストレスをずっとため続けていました。でも今は「人が人を分かるのは難しい」と思っています。自分が親になり、子供のことをすべて分かっていたつもりでも、子供の心の中までは分からない。相手のことを分かるには限界がある、でも分かろうと努力することが素晴らしいんだと、今の僕は思っています。
(取材・星園高校・大橋美紀)

市役所で女性保護の会の事務局を担当している課。里親の会や児童館母親クラブなどの市民活動も支援するほか、市民への子育てや児童虐待などの相談窓口も設けています。
問い合わせは:
釧路市児童家庭課 0154-31-4540

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