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【VOL.96】 ここにも生きていく場所がある・フリースペース編


「学校に行くかどうかに関わらず、ただ自分の存在を認めてほしくて苦しかった―」。小学4年からの不登校体験をそう語ったのは、フリースクールを卒業し現在は出版社で勤める須永佑慈さん(26)=東京都在住=。釧路市内で不登校やひきこもりの若者たちを支援する市民団体「フリースペース」主催のフォーラムでのこと。いじめなどの実体験を、今は堂々と語る須永さんの姿に、約30人の参加者が釘づけになっていた。みんな、何を見いだそうとここにやってきたの?会場の声に耳を傾けてみた―。

子どもの視点で考えて



主催のフリースペースの代表、大島静代さん(55)は息子さんの不登校をきっかけに、若者たちの支援を始めて17年。「子どもたちの視点で不登校、ひきこもりとは何なのか考えてほしい」と会場に呼び掛けた。
 「育て方が悪かった―と親が不安になると子どもも不安。親は自分を責めないで。先生には相談しなかったのじゃなく、言えなかった」。そんな須永さんの話しを真剣に聞く西村素子さん(52)は小学校の教員だった。

お互いの思いが空回り?



 「お互いの色んな思いが空回りしていると感じました。子どもたちが何がどう苦しいのか、私も分かっていないのかもしれません」(西村さん)。

「話を聞いてもらいたいんだ」



 受付を担当した、道教育大釧路校2年の秋山奈穂子さん(20)は、フリースペースのボランティアとして、不登校の子どもたちの家庭訪問を週に一度続け1年になる。教員を目指す身でもある。
 「始めは口もきいてもらえませんでしたが、だんだん、話しを聞いてもらいたがっていることが分かってきました。大学の中だけでは分からないことが、子どもたちの心には沢山あります」(秋山さん)。
 伊東初美さん(59)は、大島さんとの近所づきあいをきっかけに活動を手伝うように。身近に不登校の子どもたちはいなかったが「第三者だからできる側面からの支援があるはず」と、会の会計も担当している。
 「お母さんや当事者は、きっと悩みで精一杯。活動の雑用を手助けすることが、間接的な子どもたちの手助けになるなら嬉しい」(伊東さん)。

「これじゃダメだ―って思う」



 会場に茶髪の若者を見つけた。中標津町から来た17歳。「中学3年の後半でだんだんやる気がなくなって、高校は1年の途中でやめちゃった。働いたけど、それもやめてダラダラしてた。これじゃダメだ―って思うんだけど、やる気が出ない」。隠すわけでもなく自分のことを話す目は、不思議な程素直。ここに来たことが、自分の居場所を探しているサインなんだ。
 「学校に行かなかった人にも、生きていく場所がある」。講演の最後の須永さんの言葉に、彼が小さくうなずいた。

誰にだって居場所は必要だよ!




大島さんが主宰する「フリースペース」は釧路市末広町5に不登校やひきこもりの若者たちの居場所を設けています。活動時間は月曜から金曜の午前10時から午後4時まで。教育大生による家庭訪問も行っています。問い合わせは0154-31-0665へ。
 じゅう箱のスミは3月上旬発行の11号に掲載を希望する活動情報を募集しています。FAX0154-23-7363か?090-1644-3855で待ってま―す!
  
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