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【VOL.94】 手づくりおもちゃは心のお医者さん・昔遊び編


 缶ぼっくりに、竹馬、三角馬、紙鉄砲…。くしろ氷まつりに合わせて釧路市観光国際交流センターで開かれた子どもたちのためのイベント「わくわく遊びの広場」(釧路市女性団体協議会主催)で、ひときわ人だかりができてたのがこの昔遊びのコーナー。ボランティアとして参加した糸屋庄蔵さん(77)が遊びの先生。おもちゃは、ぜ―んぶ手づくりだ。ふだんはコンピュータを駆使したハイテクおもちゃが専門の現代っ子たちを、すっかりとりこにした昔遊びの楽しさ、教えて、糸屋さん!

日本古来のふしぎな仕掛け



まず子どもたちと取材班を釘付けにしたのは、板がパタパタとひっくりかえり、絵札が次々入れ替わっていく、その名もパタパタ(写真@)。これ、日本古来の仕掛けおもちゃなんだそう。いったいどうなってるの?
 こちらは「紐あがり」(写真A)。あらフシギ、牛乳パックがどんどん紐を昇っていくよ。糸屋さんは、自宅前の電柱にこの仕掛けおもちゃを引っかけておくこともあるそう。子どもたちが紐を引っ張ると、牛乳パックはぐんぐん電柱を昇っていく。自宅の玄関前に手づくりおもちゃを並べると、あっという間に子どもたちが15人ほども集まってくる。ご近所では、ちょっと有名な「おもちゃおじさん」だ。
 材料は、広告チラシや牛乳パック、使い古した木ぎれなど廃材が大活躍。子どもたちのふだんの生活で身近な物を、あえて使っているそう。リサイクルも、楽しく教えてくれているんだな。
 「いつからこんなの作ってるのかって?そりゃ、子どもの頃からずっとだよ」。アレっ?おもちゃを前に、顔がどんどん若返ってきたような…。

本業は「直す」こと



 そんな糸屋さんの肩書きは、遊びの名人ではなく「おもちゃのお医者さん」。子どもたちが壊してしまったおもちゃを修理するボランティアをもう10年以上も続けている。実は、こっちが本業。
 「“直す”お医者さんなんだから、ホントは“作っちゃ”ダメだよね」と苦笑いするけれど、いえいえ、やっぱり、お医者さん。だって、みんなの心を、おもちゃだけでこんなに明るくしてしまうんだから。「これは薬より効くゾ」と確信する取材班だったのだ。


 糸屋さんは希望の方には、昔遊びを伝授してくれるそうです。問い合わせは0154-36-8579へ。糸屋さんもメンバーの「おもちゃのお医者さん」は毎週水曜日に東栄小学校にオープンしている「おもちゃライブラリー」や、釧路市こども遊学館にコーナーがあります。おもちゃともっと仲良くしよう!
 じゅう箱編集部では、3月上旬発行予定の11号へ掲載希望の活動情報を募集しています。FAX0154-22-7363で待ってます!
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