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チャレンジ隊のやる気発見企画!! 釧路新聞版 週間じゅう箱のスミ

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【VOL.90】 街の商店に名物おじさん健在!・まちの名物商店さん編


 われら「じゅう箱のスミ」のコンセプトは、街のすみっこの地道な活動や、目立たなくても頑張っている人たちを「重箱の隅をつつく」ように掘り起こして、街の宝物として磨こう―ってこと。新年は、やっぱり原点に戻ろう―ってことで、新年の街角のすみっこに出動!そこで発見したのは、コツコツ地道に営みを続ける、街の商店の名物おじさんたちでした。


スケーター支えて45年



まずのぞいたのは、釧路発祥の地「南大通」のすみ、サイケなスケートの看板でおなじみ「三信スポーツ」。力強い直筆の筆字のポスターもこの街角のちょっと名物。もっと名物は、雪の日の朝、誰よりも先にせっせと雪をかく、店長の納谷喜久治さん(80)。ここに店を構えて45年。今も釧路の小中学校72校を自ら回り、スケートやジャージを届けている。
 「地元出身者のスポーツ店は釧路じゃウチだけになっちゃったねぇ。こうやって今も学校回れるのも健康のおかげ」と忙しそうに店内をきりもり。北方領土やアフガニスタンにまでジャージやスケートをプレゼントしちゃう、街の国際親善大使でもあるのだ!

ヤマの街で手づくり豆腐



 続いて歩いたのは、ヤマの街―桜ヶ岡商店街。看板も掲げず、交差点のすみっこにひっそり立っていたのは、お豆腐の「日景食品」さん。
 昭和27年創業。今の店長の日景俊雄さん(67)は2代目だ。太平洋炭砿全盛期から、ずっとヤマの街を見守ってきた。「ここは釧路で一番!」と買い物をしていた遠方からのご夫婦。プラスチックの衣装ケース一杯に豆腐を詰めていた?!そんなに美味しいの?
 「先代の作り方を忠実に守っているだけ。特別な技術はありません。今も手づくりなのは、こだわりより、機械を導入できないから(笑)。作れる数だけ売れればいい」と何とも控えめ。そんな間にも「豆腐ある?」と看板もないお店に常連さんが続々。これはスミの名産品だ。

生まれた街で、子どもたちの先輩



 そして取材班は吸い寄せられるように共栄大通へと。アレッ?と目についた看板は「おもちゃ・まことや」。そう言えば今じゃ、街の商店街におもちゃ屋さんって見ない。扉の向こうには店長の今村武司さん(70)のくしゃくしゃの笑顔が待っていた。生まれも共栄大通。「近所の共栄小の子供たちには『先輩って呼べ!』って言ってるんだ。自分の生まれた街に店を出す―っていうのが夢だったから。どこにも引っ越さないよ」と胸を張る。
 今年で開店20年。「開店してすぐ亡くした息子とやるはずだった店。心では、今も隣に息子がいます」。人間でいえば『成人』を迎えた店内を、見渡す目は、新年の日差しと同じにあったかい。
 まだまだいるぞ街角の名物おじさん、もっと追っかけたくなった。


街のスミにもステキな人がいっぱい!



今回は、ホントに街角を歩いて見つけたおじさんたちのリポートでした!三信スポーツは南大通6の1電話41―2789、日景食品は桜ヶ岡1の12電話91―6550、「まことや」は共栄大通2電話24―6770でっす。あなたも街のスミの名物、探してみない?
 週刊じゅう箱のスミは、HPにバックナンバーも掲載中。http://jubako.web-p.jp/ で―す。掲示板に、感想、ご意見も投稿してね。編集部FAXは0154-22-7363でっす。
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