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【VOL.88】 アフガニスタン山の学校支援の会編・子どもたちの笑顔に未来がある


 釧路市出身の長倉洋海さんが「じゅう箱のスミ」から、地球のすみ―アフガニスタンの子供たちの姿を、今号から連載で報告します。ほら、子供たちの笑顔を見て。わたしたちにできることは何だろう。小さな発見―今、自分にできること。


窓ガラスも扉もなくても



 長倉さんの呼び掛けで昨春発足した「アフガニスタン山の学校支援の会」(本部・東京都)。支援するのはアフガニスタン北部、高度約2800?の山間の小さな小中学校です。
 2003年、長倉さんが訪れた時、学校には窓ガラスも扉もなく、風や土ぼこりが吹き込んでいました。牛や羊が勝手に入り、机もいすもない教室で、子どもたちは地面にはいつくばり勉強していました。でも、子どもたちは勉強が大好き。だから、2時間余りもかけて山道を歩いて来る子もいます。木枯らしに吹かれ、血がにじむようにホッペが真っ赤になっても学校が大好き。「いすと机を買おう」。それが活動の始まりでした。
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 長倉さんが初めてアフガニスタンを訪れたのは大学生だった1975年。平和にあふれていました。1979年にソ連軍が侵攻、長い紛争が始まり、最も戦火が激しかったこの学校のあるポーランデ村は、多くの犠牲を受けました。長倉さんが1983年から17年間取材し続けたアフガンの戦士、故マスード司令官に連れられ、訪れたことのある場所でもありました。
 遠隔地のため、中央からの戦後復興策や教育支援の手はいまだに届きません。子どもたちには充分な教材がなく、一冊の本を友達とのぞきあい、小さな小さな鉛筆を、大切に使い学んでいます。
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 支援の会は、1年間で日本国内に会員が約600人に広がりました。会費や寄付による机やいす、教材の購入、教員の給与支援、リュックやジャージ、サッカーボールなどの支援物資の送付などを行っています。

出会った人たちを忘れないために




 長倉さんは言います。「子どもたちの笑顔にこそ未来がある」。
 決して寄付が目的ではなく、今まで出会ったアフガンの人々と自分、長倉さんの写真を通し彼らと出会った日本の人々とアフガンが、長いパイプでつなげるために―と。そして「出会った人たちを忘れないために」と。
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 笑顔は、どの国、どの街でも輝きます。今、わたしたちが、未来のためにできることは何でしょうか。わたしたち自身の未来のために、アフガンからの便りを、間もなく届けます。


アフガンからの笑顔、間もなく




アフガニスタン山の学校支援の会は、年会費3000円(10年間で3万円)。問い合わせはFAX042ー345ー7805へ。HPで詳しい情報を発信しています。http;//www.h-nagakura.net/yamanogakko/
 「じゅう箱のスミ」10号は釧路新聞購読者に旧釧路市、釧路町に27日、旧音別町、標茶町、中標津町に28日に折り込むほか、信金管内支店、公共施設などで無料配布!
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