わたし達のすぐ隣にある「釧路湿原」の姉妹湿地がオーストラリアにあるって知ってる?ニューサウルスウェールズ州「クーラガング湿地」がそう。夏場は道東の湿地で繁殖、冬は豪州で越冬する渡り鳥オオジシギの縁で、1994年に提携したんだ。今年9月、釧路の子どもたちの7点の作品が、海を越え豪州のオオジシギに向けて送られたのは知ってる?て姉妹湿地へと渡った子どもたちのメッセージをリポート!
オオジシギが帰ってくる記念
かつてオオジシギが絶滅寸前まで減少したクーラガング湿地。保全活動の成果で近年、再びその数が増えてきた。そこで、地元有志がニューカッスル市で開催したのが「渡り鳥が帰ってくる記念」と題した作品展。オオジシギと子どもの友情を描いた詩を題材とした現地の子どもたちや芸術家の作品と一緒に、釧路からの絵画や書道も並んだ。
長谷川和奈さん(付属小5年)は詩の『心も翼もどんどん強くなって今の私、大空を舞う』という一節を書で表現した。
「外国に興味があったのと、姉妹湿地って何かなぁと興味があって応募しました。これをきっかけに勉強してみます。わたしもいつか渡り鳥のように大空を飛んで、オーストラリアを見たい―という気持ちを込めました」
弟の隆朗君(同3年)が選んだ一節は『そしてその小さな子は、私の大切な友だちとなった』。
「地球儀でオーストラリアがどこにあるのか探してみました。僕もいつかここの国に友だちができたらいいな―と思ってこの言葉を選びました」(隆朗君)
展示期間終了後、現地のスタッフから「日本の子どもたちの作品が新たな次元を加えてくれた」とのメッセージが釧路に届いた。作品はそのまま現地で寄贈され、これからも豪州の渡り鳥たちにメッセージを送り続けることになった。
自然や世界に目を
「豪州はどんな国?渡り鳥はどんな鳥?と、子どもたちが自然や世界に目を向けてくれることが願い。そこから身近な自然の大切さもきっと分かる」とは作品提供を呼び掛けた釧路国際ウェットランドセンターの新庄久志主幹。
春には豪州から釧路に帰るオオジシギ。姉妹湿地へ飛んだ子どもたちのメッセージも身近な自然へと帰ってくるはずだ。
みんなでつくろ―、ぐるっとエコランド
チャレンジ隊の市民活動応援マガジン「じゅう箱のスミ」に連載中の「ぐるっとエコランド」でも、釧路湿原自然再生協議会の提供で、湿原や自然の大切さを「人」の姿を通して紹介していま―す。4日発行の9号では、湿原をアートで表現する女性をリポート!まなぼっと、市民活動センターなどで無料配布中。見てネ。HPにバックナンバーも掲載中!
http://jubako.web-p.jp/ だよ。
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