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【VOL.77】 パラソルショップ編・パラソルの下の大きな挑戦!


10月2日日曜日。釧路川、幣舞橋、MOOに石川啄木の像、おまけにずらっと並んだサンマ漁船…と釧路ならではの風景をぐるっと背中に、こちらも並んだ並んだパラソルの下に元気なお店たち。その名も「パラソルショップ」。いつもは人影もない釧路川の左岸。こんなステキな場所だって気づいてた?


「死に損ないの街」って呼ばれたい




「こんな光景また見ることできて嬉しいね。この間“死んだ街”って言われて悲しかったんだ。でも若い人たちが頑張ってくれてまだいいぞってて気がしてきた。今度は“死に損ないの街”って呼ばれたいねぇ」
 パラソルの陰でつぶやくこの地域に住んで79年、飴定雄さん(79)。
 ここ南大通地区はかつては釧路の中心部。今や街の空洞化と住民の高齢化で人影もまばらだが、絶好のロケーションと釧路発祥の歴史を売りにしたなら街の“顔”になるはず―と市民プロジェクト「橋南西ゆめいこい倶楽部」が立ち上がった。パラソルショップもこの会の主催だ。大学生や若手社会人が中心に動く中、地元からの後見人として会長を任されたのがこの界隈の世話人的存在、飴さんだ。昭和40年代には飴さんの企画で子どもたちのための歩行者天国「ちびっこ道路」が通りをにぎわせたこともある。にぎわう川辺を見守る目はどこか懐かしげだ。


民族雑貨も魚屋さんも一緒?



 この日の出店は20店余り。タロット占いに民族雑貨、植物画などおしゃれなショップもあれば、そば屋に米屋、とれたてサケを抱えた魚屋さんなどなど地域の商店も一緒に並ぶちょっとした異業種交流空間だ。
 半田晴利さん(58)は市内春採から似顔絵で参加。ハリウッドスターを描いた作品が話題を呼び最近はあちこちのイベントや新聞などにも登場する売れっ子。この日はパラソルの下がアトリエだ。
「この辺りは寂しいって言われてますけど活気が出るとちゃんと人も集まりますね。何かやってやろう―っていう雰囲気に共感してます。景色もいいし、もっともっと活用できますね、ここ」(半田さん)。

これを弾みに!




 浜風に乗って漂う芳ばしい香り。「特製海鮮焼きそば」で出店していたのは、すぐそこ米町の創業86年カネサ佐藤商店。
 「人も減って商売は正直厳しい。でも大正5年からごの街でやってきたんだ。商品にも土地にもこだわりたい。せっかく立ち上げてくれた企画、これを弾みにしたい」とは佐藤宗邦専務(56)。
 釧路発祥の地の21世紀の挑戦―乞うご期待を!


いっしょに街の元気をつくろ―




パラソルショップは今年の9月が初回でこの日は2回目。来年度は定期的な開催も検討しています。「ゆめこい倶楽部」ではこのほか啄木弁当づくりなど、南大通を活用するユニークな企画を練っています。プロジェクトへの参加者大募集中です。問い合わせは事務局の市都市計画課(31―4554)へ。
 じゅう箱のスミでは市民活動情報の提供を待ってま―す。FAX22―7363か、Eメールjubako@web-p.jp まで!
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