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【VOL.73】 同級生のやる気編・仲良しだからデキた!


 アンパンマンにパンダーZ、でこぼこフレンズ…とずらっと並んだ子どもたちに人気のキャラクターバッヂ。ただのバッヂじゃないよ、これ全部、名札。作ったのは沢木雄子さん(27)と氏家広美(27)さん。一緒に通う釧路市の「おもちゃライブラリー」で名札をつけるのを嫌がる子どもたちの姿に思いついたのが、みんなが大好きなキャラクターを名札にしちゃうこと。2人は小学校のクラスメイト、しかも子どもの年も一緒。友達と一緒だからできちゃうんだな。同級生ママの楽しいやる気をリポート!


キャラクター名札大人気!!




毎週水曜日、釧路市立東栄小のすみっこの教室「おもちゃライブラリー」はママと子どもたちの笑顔でいっぱいだ。ついてるついてる、みんなの胸にライブラリー自慢のキャラクター名札。
 この手づくり名札誕生のきっかけは今年の春、氏家さんが、偶然にも沢木さんのご近所に引っ越してきたこと。再会してみると沢木さんちの音々(ねね)ちゃんも2歳、氏家さんちの空くんも2歳と同級生。そりゃ当然―って感じで15年ぶりに2人の“仲良し心”に火がついた。

ママ仲間は同級生




 お互いサークル活動は苦手な単独行動派。でも2人一緒だから「行ってみよっか」と出向いた「おもちゃライブラリー」。子どもたちは沢山のおもちゃにもう夢中。でも音々ちゃんが会の名札を嫌がって、どうしても付けてくれない。
 そこで沢木ママが試みたのが、氏家ママ伝授の「切り絵」の技を使った手作りのアンパンマン名札。すっかりこの名札が気に入った音々ちゃん。ほかのママさんたちから「うちの子にもほし―わ」とひそひそ声が聞こえてきた。さぁ、どうする?

「みんなのぶん作ってみるか」


 「みんなのぶん作ってみるか」と立ち上がった同級生ママコンビ。今やその数150枚。これ全部、一枚一枚を切り絵し、ラミネートをかけた手作業の作品なんだ。
 「今までこういう活動したことないし、けっこう大変だけど、広美(氏家さん)と一緒だから楽しい。子どもたちの喜ぶ顔もすごく嬉しい。今度はアレルギーの子のためのお菓子づくりもやってみたいなぁ」と氏家ママに目配せする沢木ママ。
 「これからは子どもの入学式や卒業式も一緒。子どもたちが大きくなっても私たちはずっと仲良しでいたいな」と照れくさそうに言う氏家ママ。こんな楽しい気持ちで生まれた名札、みんな笑顔になるはずだ。仲良しだから生まれた小さなやる気、いいナ。



釧路市女性団体協議会が運営する「おもちゃライブラリー」は毎週水曜日午前10時から午後2時(毎月第1は午後3時)までオープンしていま―す。絵本の読み聞かせや折り紙教室などもあるよ。問い合わせは25―7567(月・水・金の午前10時から午後3時)で―す。
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