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【VOL.68】 Go―Syicyo太鼓編・自由から生まれた交流、新しい風!


曇天の空に響き渡る古くて新しい鼓動。阿寒町のお年寄りのグループホーム「和(なごみ)の里」の前庭で和やかに行われた夏祭りの会場で突如始まった軽快で迫力ある演奏。「Go―Shicyo太鼓」と紹介された彼らの太鼓に会場は釘付けになった。5市町村から集まったメンバーで構成されているから「ゴシチョウ、ダイコ」!今回はこのエネルギッシュな若者たちをリポートしま―す。

「和の里」がライブ会場に




 グループホームに暮らすお年寄り、家族、地域住民がほのぼのとお昼ご飯を食べる夏祭りの会場。演歌、民謡のBGMが流れるステージに大小の和太鼓とドラムセットまでところ狭しと並べられた。ステージに上がったのは、Tシャツにジーンズ姿の若者たち。緊張感のないまま始まった演奏だが、気がつくと、会場はその迫力にのみこまれていた。曲がかわるたびに太鼓のセッティングがかわり、曲を重ねる度に、飛んだりはねたりエキサイティングになっていく。「アンコール」の声に笑顔で応える彼らはすでに汗まみれ。和やかな施設のお祭りがその瞬間だけ、ライブステージにかわっていた。


本番ば練習?!



彼らのチーム名はGo―shicyo太鼓。阿寒町、北見市、置戸町、羽幌町でそれぞれの団体で活動している。札幌で開催される「YOSAKOIソーラン祭り」で知り合い意気投合、チームを組むことに。
 「みんな普段はできないことやってみたいって気持ちがあったから」とは阿寒太鼓の会の真野知也さん(29)。その言葉通り、8ビートと和のリズムが融合された新鮮で自由な演奏スタイルを感じさせる。チームの紅一点、置戸山太鼓の担い手である若干16歳の福手翔子さんは「何が出てくるかわからないのでいつも新鮮な気持ち」と話す。
 「練習はあまりしないですね、集まるのが大変だから(笑)」とは北見盆地風雪太鼓保存会・風雪流宗家師範代の清水靖久さん(30)。もともとセッションが基本。だから本番が練習みたいなもの。自分たちが楽しむことが目的。だからどんな小さなステージでもみんなが集まれる限り、どこでも演奏したいという。


代表者はいない?!




「このチームに代表者はいない。それぞれの地元へ行った時にそいつが代表になる」と雄武太鼓保存会の安井雅憲さん(34)。これまた自由奔放。「伝統という枠を越えたい」と感じた思いが距離を超えた交流を生み、それぞれの地域に新鮮な風を吹き込もうとしている。
 お年寄りの前で熱くライブする彼らの演奏から、そんな可能性を十分すぎるくらい感じ取った取材班でした。




 「Go―shicyo太鼓」は月に1〜2回程度、5市町のどこかの町のイベントに出ているとこのこと。11月11日には阿寒町の「布伏内楽音古潭」という音楽イベントで叩くよ。都合があえばどこえでも…という彼らへのお問い合わせは090―7655―9366真野さんへ。
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