昨年、「大好きなアーティストを自分の街に呼んでみたい!そして多くの人に聴いてもらいたーい!!」というアツイ想いだけで、イキナリ2本のライブを実現させてしまった普通の女の子、安井美代子さん(25)。彼女が今年もライブをまたまた主催。ゼロからのスタートで「何をどうしたらいいのか、何一つわからない」ところから立ち上がった彼女のやる気は、昨年11月のこのコーナー(32号だよ)ですでにご紹介済み。あれから8カ月、今回はコーナー初の続編。ゼロから始まった“やる気”の成長に迫ります!。
2年目の貫禄?
「チケットのもぎり姿が板に付いてきたね」の声に照れ笑いの安井さん。でも表情の中にどこかきりりとした去年と違う何かを発見。受付やドリンクのオーダー、ステージへの気配りなどもてきぱきとこなしている。
ここは釧路市のジャズ喫茶ジスイズ。6月29日、安井さん主催の元たまの知久寿焼さんのライブ会場だ。ファン歴14年。昨年「もうやるしかない!」と初めて自分の主催で、たまのメンバー3人のうち2人のソロライブを釧路で開催した。今年はなんと3人全員のソロライブをやってしまう。この日はその第1弾だ。
ライブが始まった。前回は一番のファンとして最前列に座った彼女。きっと今回も―と思いきや、後ろのカウンターに入ったまま。裏方に徹している様子だ。何が変わったの?
見出し・手配り大作戦!
「前回は告知が足りなくて、終わってから『こんなライブあったの?行きたかった!』という声を聞いたので、今回はとにかくチラシを配りました」。手作りのチラシは2千枚を越えた。「この半年で安井さんが手にチラシを持っていないことは無かった」というのが巷のもっぱらの評判だ。
こんな変化もあった。14年間『たま』一筋で他のアーティストにはわき目もふれなかった彼女。主催を経験し他のライブも気になるようになった。観客として足を運んでは裏方さんの様子をこっそりチェック。これって立派な向上心?!
『やっぱりスゴイ!』が原動力
昨年不安だらけの初主催ライブを終え感じたのは「やっぱりすごかった!!」ということ。これが今年の原動力。アーティストと主催者の信頼関係が築かれた小さな瞬間、大きな一歩。想いは通じるんだな。
ライブ後、あこがれの知久さんに「安井さんが生きている限りこの街に来ます」と言わせた彼女。好きなものを信じ続けるエネルギーがくれた最高の贈り物だ。「この活動は私のライフワーク」との言葉に嘘はなし―と確信した取材班だった!
夢のライブ、見にいこ―!!
安井さん主催の第2弾、たまではランニング姿が強烈だった石川浩司さんのライブは7月30日午後7時半から。会場はジスイズで前売り券はワンドリンク付きで3000円(当日3500円)。安井さんが自分で叶えた自分の夢、一緒にのぞいてみない?問い合わせは22―2519へ
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