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【VOL.50】 イースターフェスティバル編・伝えたい、文化の意味


 カラフルにペイントした卵の飾りで知られる「イースター」。日本でもこの季節になると、デパートのお菓子屋さんなどに色とりどりのチョコーレート卵が並ぶ姿がお馴染みになってきた。この日実は、どんな意味がある日か知ってる?キリスト教でイエスの復活を祝うこのお祭りを、街の小さな教会「釧路キリスト福音館」でのぞいてみた。伝統の持つ意味を「伝えよう」「知ってみよう」とする人たちの小さな輝きを発見!


ゴスペルは救いのメッセージ



 市内桜ヶ岡の小さな教会で開かれた「イースターフェスティバル」。満員の礼拝堂、信者ではない人も多い様子だ。最近はイベントとしてこうした名前が広く浸透する反面、本来の意味に目を向け教会を訪れる人も多くなってきたという。
 礼拝堂に響き渡る清廉な歌声のコーラスはゴスペルグループ「パワーオブプレイザーズ」。ゴスペルの本来の意味は「キリストの救いのメッセージ」。でもブームの最近は、単に「コーラス」の代名詞として使われることも多い。
 このグループでも20代ぁら30代のメンバーのほとんどが信者ではないが、メンバーとなっているこの教会の宣教師夫妻が毎回、その歌につながる神にまつわるお話しを講話してきた。この日、披露した局は「メイク・アズ・ワン」。人々の心や世界が一つになることを願う歌だ。
 「信者でもないしゴスペルがどういう意味の歌なのかも知らずにただ歌いたくて始めたけれど、練習の中で講話を聞き、こうして教会でも歌わせてもらうことで、歌に込められた思いが理解できるようになってきた」とはメンバーの1人、浅川友賀さん(31)。


イースターエッグは新しい命



 教会の隣のプレハブ小屋では子どもたちの日曜学校「サンデーキッズ」が開かれていた。信仰の有無に関わらず近所の15人ほどの子どもたちが集まり「イースターエッグ」づくりに挑戦!まず、ゆで卵を絵や色紙で思い思いに飾る。そしてすべり台の上から、誰がい一番遠くまでしかも殻にひびを入れずに転がせるかを競う「エッグレース」。キリストの復活、そして出発の季節である春を、新しい命が生まれる「卵」で祝うことが、このイースターエッグの本来の意味と宣教師のクリスティーン・カウエルさん(60)は教えてくれた。


信者じゃなくても



 「日本にはキリスト教の文化が色んな形で伝わっていますが、本来の意味はあまり知られていません。信仰の前に、一つの文化としてその意味を伝えたい」とカウェルさん。
 クリスマスに除夜の鐘、初詣…と、とかくイベンント好きのわたしたち。古くからそこに込められてきた思いには無関心すぎるかも―と反省する取材班だった。
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