元気いっぱい創刊した、チャレンジ隊の市民活動応援マガジン「じゅう箱のスミ」(隔月発行)。実はこれ、昨秋、「くしろ元気ファンド」の公開審査会に出場。会場のみなさんからの投票審査でよもやのトップとなったことがキッカケで、「いつかは―」の夢が、まさかのホントになったのだ!心のポケットに隠してある
やる気」って、ちょっとした後押しで、どんどんホントになるのかも。
釧路市の公共工事を請け負う建設会社さんたちの会「釧路市建設事業協会」が、「不景気を吹き飛ばす元気を育てよう!」と99年に創設した「くしろ元気ファンド」。
応募者は自分の夢、やる気を、時には歌や踊りも交えたパフォーマンスでアピール。参加者も含めた会場審査員が公開で投票し、助成対象を決めるというユニークな選考が人気だ。5年間の応募総数は165団体。うち65団体に計900万円が助成された。
今、注目の釧路ラーメンブームも、実はこのファンドから生まれたもの。一方、ミュージシャン希望の息子を持つお母さんの「若者のバンド活動を支援したい」という訴えや、個人主催の自主上映会、一人の主婦の趣味の陶芸を生かしお年寄りのための工芸事業を行いたい―などの、個人の小さな可能性も実現に導いてきた。
23日から、3日間、市生涯学習センターで「イラク・湾岸戦争の子どもたち―森住卓写真展」を主催する実行委員会代表の小川真理さんは、プレゼンで「一人でもやりたいんです!」と涙ながらに発表。手にした助成金を資金に、間もなくその思いが形になる。「写真展を見たかった。誰かやってくれないかな―って待っていたけど気持ちがおさまらなくて、『誰かを待ってちゃ何も始まらない』って」。元気ファンドへの参加が、そんな思いに「エイ、ヤッ」と弾みをつけたと語る。
「あれがなければたぶんやりはしなかった。思いと、きっかけさえあればできるんだって分かった」。
元気ファンドの発案者、市建設事業協会の石橋重雄副会長は「例えば、町内会の子供たちの巣箱づくりの活動など、小さい可能性こそ育てたい」と、そんな思いに応える。
「街じゅうの個人や企業が参画する市民による市民のためのファンドに育てたい。ボランティアだけじゃなく、経済にもつながる住民活動を支援するバンクも創設されたら、元気なチャレンジが次ぎから次ぎへと生まれるんじゃないかな」。
わたしたちの小さな可能性、大事に育てて応援に応えたい!
標津町からも子育て支援ボランティア・ホットハンドの皆さんが子育て情報誌「ママのポケット」発行で助成を獲得。実は、町内で発生した高校生の殺傷事件を機に、若者たちのために何かしたいと立ち上がったお母さんたち7人が地道に続ける情報誌。「活動を理解してもらえたことが一番嬉しかった」と、現在も、年に2回情報誌を発行中。
問い合わせは:01537-3-3995(水野さん)へ
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