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【VOL.106】 大人の学校は刺激と笑顔がいっぱい!・桜が丘ひぶなクラブ編


 お年寄りの認知症の防止に「読み書き」で脳の活性化を―と釧路市の桜ヶ岡、春採地区住民有志のスポーツクラブ「桜が丘ひぶなクラブ」(草島守之会長)が、お年寄りに向けた「読み書き講座」というちょっとユニークな健康法を8日、スタートする。このほど行われた体験授業で大活躍したのは、約20人のボランティアの皆さん。お年寄りと机を囲んだ顔が、ずいぶん生き生きしているぞ。こっちも脳が活性化?大人のための小さな教室で、笑顔の秘密をリポート!


『わたしにとっても第二の学校』



 「わたしにとっても非常にいい勉強、脳に刺激になりました。学校は、大人のためにも必要ですね」とは、横山國雄さん(63)。この講座は『学校』気分を味わうために、桜が丘小学校の空き教室を借りて行ったが、この横山さん。ちょっと前まで本物の小学校の校長先生。当初、受講生として申し込んだのだが、キャリアを知った事務局が、スタッフとしての参加を依頼。急きょ立場逆転―となった。
 「現職時代は読み書きが専門でも、現場を離れると感覚を忘れてしまう。これはわたしにとっても第二の学校」と、久しぶりの教室で表情は真剣だ。

『黙ってちゃいけいない』



 「わたしの地域でも、同じ様な取り組みができないかと思い実習に来ました。自分も含めて地域の高齢化が進む中で、黙っていちゃいけない―と思ったんです」と話す渡辺和子さん(57)は、この日が生まれて初めてのボランティア活動だ。
 この日の受講生は60代から80代まで19人。みなさんがせっせと問題に取り組む姿を、渡辺さんも興味津々見守りながら、しっかりサポートする。

夢は、公園に人が集うマチ



 古川美知子さん(56)。一昨年の同クラブ立ち上げからのメンバーだ。もともとは空手の少年団活動のサポートが地域活動の始まり。スポーツから、読み書きに分野転向?
 「一緒に問題に向き合っていると、仲間意識が育つというか、お互いを身近に感じる気がするんです。最近は、何事もなければ隣近所のお年寄りとは、会話する機会も、顔を合わせることもないですね。わたしの夢は、大人も子供もお年寄りも、みんなが近所の公園に自然に集まって『さぁ、何しよっか』ってワイワイ動き出すようなマチになること。スポーツも読み書きもそのための方法」。
 読み書きは、人と人のつながりにも“刺激”を与えてくれたみたい―。



頭と体に刺激的な体操、はじめよ―



 桜が丘ひぶなクラブの、読み書き講座は8日開講し半年間、続きます。今年度の募集は残念ながら終了しましたが、新年度も継続する計画でっす!スポーツクラブでも、さまざまな面白スポーツの体験の場を提供しています。問い合わせは菅原さん0154ー91―4725へ。
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