4月も終わりとはいえ、まだまだ釧路の風は冷たい。でもホラ、耳を澄ますと「チョロチョロチョロ…」。これが春の音だ。4月末の日曜日、取材班は釧路湿原に出動!手にしているのは、チャレンジ隊自慢の秘密兵器―集音機。わたしたちチャレンジ隊が2003年から行っている「釧路湿原“音”探検」、今年も6月の開催が決定したのだ。この日は、まず下見ならぬ『下聞き』。湿原初体験の人でも、子供たちでもホラ、大丈夫。自然への入り口はすぐそこにあるのです。
素人だから、へんてこな仕掛けで
チャレンジ隊が、このちょっとへんてこな湿原体験企画を始めたのは2003年のこと。自然の素人のわたしたちならではのやり方で、日頃は自然とは関わりの少ない生活をしている方たちでも、ちょっと体験してみたくなるようなユニークな仕掛けで、自然への『玄関』を作りたい―という小さな挑戦なのです。
今回の『下聞き』には、小学生から50代まで15人が参加。温根内木道を、さぁスタート!この日は、木道の下に、いつになくたっぷりと深い水がたまっていました。それは雪解け水。春ならではの光景です。集音機をあててみると、聞こえる聞こえる「チョロチョロ…」「ポコポコ…」と水の音。
聞こえた!春の木琴
流れが石にぶつかると「コンコン」と叩くような音。「木琴の音だ!」とは酒田紺音ちゃん(11)。
ケラケラケラ…と笑い声の大合唱?これはエゾアカガエル。湧き水の中には、卵もびっしり浮いていた。春の命が、生まれているよ。
キョンキョロキョロリン…と聞こえたのはアオジ。トゥトゥピーは、シジュウカラかな?
音から湿原初体験
伊藤清治さん(50)は、釧路に住んで50年。なんとこの日が、釧路湿原初体験!もちろん、湿原の音も初体験!
「子供の頃からスポーツばっかりやっていて、来る機会がないままに50年。今日は、雪解け水のせせらぎの音がきれいで驚いた。フキノトウの上に、クジャクチョウがとまっている姿に見とれ、カエルの笑い声に、こっちも笑った。こんな近くに、こんなきれいな場所があるって初めて知りました。今度は、息子も連れてきたい」(伊藤さん)。
鶴居小5年の佐藤信吉くん(10)にとってはこの温根内木道は、おなじみの場所。でも「音を気にして歩くことはなかったので、色んな音があるって分かって新鮮だった。どれが、何の音なのか、もっと調べてみたい!」と、湿原の中に新しい宿題を見つけた様子。
音から始まる新しい発見―一緒に探検してみませんか?
みんなで、いい“音”聴きに行こう!
今年の本番「釧路湿原“音”探検」は、6月10日に達古武湖周辺で行います。今回は、釧路日商連、道教大釧路校とチャレンジ隊の合同の実行委員会で主催します。午前8時半に、釧路市内に集合して、みんなで一緒にバスで行きます。車がない人でも行ける!対象は原則として小中学生の親子。参加料は子供100円、大人300円(保険料込み)。昼食持参のこと定員50人になり次第締め切りです。問い合わせと申し込みは0120―24―2531。一緒に探検しよう!
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