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【VOL.104】 まずは隣マチを知ることから・シーニックバイウェイ編



 シーニックバイウェイって知ってる?直訳すると「景観の良いわき道」って
意味。点在する観光資源をつないで広域連携で盛り上げようって、全道的な動きなんだ。この地域でも、釧路、阿寒、弟子屈、中標津が協力しあって、何やら面白いことを考えている。そのひとつ「シーニックカフェ」なる面白そうな場所が、この夏限定でオープンするらしい。美しい景色をつなぐ地域の人たちの、あつ―い連携プレーの舞台裏をリポートだ!

北海道に新しい骨組みを



シーニックバイウェイは、北海道開発局が音頭をとって始まった動き。官民による推進機関で現在、支笏洞爺湖ルート、大雪富良野ルート、東オホーツクルートの3カ所を登録している。釧路地域でも「釧路湿原―阿寒―摩周ルート」が昨年、指定候補になり、各地域の人たちが集まり、来年9月の本申請に向けて、さまざまな取り組みを行っている。


地元の食べ物、地元の人



その取り組みの一つが「シーニックカフェ」だ。昨年、実験的に中標津の開陽台に『シーニックカフェ開陽台牧場』をオープンさせ、6日間でのべ600人が利用し好評だった。目玉は、なんと言っても地元の牛乳を使った飲み物やアイスクリーム。地元農業高校で生産しているソーセージを使った「ホッとするドッグ」も人気を集めた。

 「やってみて感じたことは、観光客は地元のものを食べたい、そして僕らのような地元の人間と接したいと思っているということ」とは、カフェの責任者を任された中標津エリア・中標津青年部の松実大樹さん。今年は場所を2カ所にし、がんばりたいと語る。


エゾシカでフランチャインズ?



今年は弟子屈エリアにも「シーニックカフェ」がオープンする。その名も「ホームスイートホーム」。こちらの目玉は「エゾシカバーガー」。阿寒のシカを弟子屈で加工し、道内数カ所でフランチャイズを展開する試みだ。弟子屈エリアの飯居仁司さんは「広域連携の具体的な取り組みとして成功させたい」と豊富を語る。


エリアを越えて、広がる試み



弟子屈エリアではそのほかにも、観光客が湧き水をくんできてコーヒーをいれて飲むことができる「湧き水コーヒー」や、地元の古い写真の展示会なども行う予定だ。湧き水コーヒー用のカップは、地元・摩周焼きの窯元でつくったメンバーの手づくり。「エリアを越えてみんなが集まっていろいろやるのが楽しい」と、弟子屈エリア・摩周商工会の辻谷智之さん。

シーニックは、きっかけづくり



「シーニックバイウェイはきっかけなんです。この取り組みをきかっけに各エリアが知り合い、協力しあうことで、いくつもの新しい試みが生まれることが大事」とは、このルートのまとめ役、斎藤大さん(北海道開発技術センター)。

 「まずは隣のマチを知ることから」と会議の場所も、持ち回り。地域の清掃活動にもかけつけるといったあつ―い連携プレーに、何が飛び出すか期待!


おいしい食べ物と景色に、会いにいこ―!



中標津のシーニックカフェは、4月29日から10月末まで「リスの森」中標津店(0153ー73ー2110)と7月22日から7月30日まで開陽台牧場の2カ所。弟子屈は道の駅となりの「ホームスイートホーム」でGWから10月末までオープンしま―す。http://sbw.web-p.jpに詳しい情報を掲載中。独自の観光情報も入手できるよ。






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