春は出発の季節。あなたは何か、新しい挑戦、始めましたか?家を出たい、この街を出てみたい…なんなんて思いを抱いてもんもんとしている方も多いのでは?―ってことで、この春、一人、オーストラリアでの一週間のホームステイに挑んだ15歳の女の子、松田花鈴(かりん)さんのチャレンジをリポートしまっす。飛び出してみて、分かることもあるはずだ!
この3月、釧路の中学校を卒業。春休みに、いざ豪州へ!一行は、北海道の19人の小中学生。釧路からの参加は一人。友達同志じゃなく、一人で申し込んだのも、花鈴さんだけ。シングルトン市の小学校の授業に参加しながらの、ホームスティ生活が始まった。
「ハロー!」の勇気
もともと人見知り。自分からは人に話しかけるのは苦手だ。でも、ここは豪州。旅の恥はかきすて―とばかりに、かたことの英語で、どんどん話しかけた。ホストファミリーとは家にいる間、ずっとおしゃべりを楽しんだ。食事をしたら笑顔で「美味しかった!」は基本。学校の子供たちにはほぼ全員に「ハロー!」と声をかけた。豪州は、日本びいきの国。小学1年生から日本語の授業もある。だから日本人にはみんな興味しんしんだ。
授業で書道を伝授?!
花鈴さんの特技は書道。墨と筆、すずりを持ち込み、教室でその腕前を披露し、現地の先生たちも驚かせた。もう一つの特技は3歳から続けているダンス。最終日は偶然にもダンスパーティー。俄然、脚光を浴びた。コツコツ続けてきたこと、ちゃ―んと生きた。
悔しいことも。子供たちの間では、折り紙がちょっとしたブーム。日本人なら何でも折れるはず―という期待には、応えられなかった。
眠れない夜は、一緒のベッドに入れてくれたホームステイ先のパパとママ。水不足のための節水習慣を知らずに、毎日、ゆっくりシャワーを浴びていた花鈴さんをとがめることなく、2人は一週間、一度も入浴しなかった。「シャワーは3分がマナー」という現地の習慣を帰国後知り、2人の心遣いに気づいた。
最後の朝、目覚めるとパパが静かに足を撫でていた。抱きついた胸のあったかさに、言葉や国の違いは関係ない。苦手だった洋食も残さず食べられる程、家族の優しい心遣いに毎日、満たされた。
自分の国はどんな国?
「あの街に帰りたいって毎日思う程、皆が大好き。でも一番分かったのは、外国を知るには、まず自分の国を知ることが必要だってこと」
4月には、釧路で高校生活が始まった。何かが変わったかな。また、新たなスタートだ。
あたらしいことにチャレンジ!
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