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【VOL.102】 ヤマの列車に、再び黒ダイヤの輝きを!釧路臨港鉄道の会編


釧路に、日本でただ一つの「石炭列車」が走っているの、知ってる?便数は少なくはなったものの、今も真っ黒な石炭を積んでガタゴト、ガタゴト…まちなかを駆け抜けている。この列車を、街の宝物として大切にしよう―と呼び掛ける「釧路臨港鉄道の会」のみなさんが、列車の勇壮な姿と、この鉄道でしか見ることができない釧路の隠れた名勝地を、DVDにまとめちゃいました。「この街には、こんな素晴らしい宝物があるんだ」っていう、『黒ダイヤ』の光を放つメッセージだ!


東京からの『通いカメラマン』



 釧路臨港鉄道、いわゆる「石炭列車」が走り始めたのは1925年のこと。太平洋炭砿で採掘した石炭を積み、春採から知人の間をガタゴト走った。ヤマの隆盛期には、線路は入舟、米町、城山…と市内を一巡する大コースに延長した。80余年を経て、沿線は4?程と短くはなったが、今も、釧路コールマインが掘った石炭をガタゴト載せて走っている。
 今回、釧路臨港鉄道の会が44分にまとめたDVDの全映像を撮影したのは、東京都在住の正古(しょうぶる)信夫さん(50)。東京都出身。子供の頃から北海道は憧れの地だ。学生時代には30回以上も足を運び、当時の国鉄「釧網本線」の車窓が映し出す、冬の霧氷、夏の青々とした牧草、タンチョウや草花などの大自然の姿にひかれ、94年に中標津町に移住。その間、アメリカ留学を経て、2003年に東京に戻ったものの、北海道への思いが絶てず、東京からの通いで、釧路の石炭列車の撮影を開始した。


積み込みから運転席まで



 「現場で働く方達の熱心な協力で叶った撮影。この列車を現場のみなさんが、大切な宝と思っていることが伝わってきました。全編44分のうち8割以上は、現場の協力がなければ撮れない映像です」(正古さん)
 釧路コールマインで列車に石炭を積み込む場面、走行中の列車の運転席からの撮影も、特別に許可された。知人で降ろした石炭を船に載せるシーンもの立ち会いで、カメラを回すことができた。
 「単なる鉄道の紹介じゃなく、日本でただ一つの石炭産業と、鉄道による石炭輸送の姿を全国に伝えたい。地元の皆さんには、この素晴らしい財産にもっと目を向けてもらいたいという思いで撮ってきました」。

地域資源に振り向いて


 正古さんの願いは、この列車が、地域資源として観光などに活用され、ヤマの隆盛期に、貨車を黒ダイヤの光が照らしたように、再び、この街で輝くことだ。
3年をかけ撮影した映像は約40時間に及んだ。中でも好きなシーンは、列車から臨む、知人から千代ノ浦への海岸線。この鉄道からしか目にできない、釧路の名勝地だ。

日本でただ一つ、ガタゴト乗ってみた―い!!



釧路臨港鉄道の会は、2003年に釧路、十勝、東京などの鉄道愛好家10人余りで設立しました。今回のDVDは活動の集大成!21日に発売開始です。44分。限定150本で3360円(税込み)。予約受け付け中。「この映像をもとに、観光産業への活用も提案していきたい」と代表の星匠さん。申し込みと問い合わせは090ー1640ー2667へ。
 じゅう箱のスミへの問い合わせは090ー1644ー3855。情報待ってま―す!
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