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【VOL.98】 もっと、もっと、おはなし!!・おはなしポケット編


 土曜日の昼下がり。釧路市阿寒町公民館図書室に、なにやら子どもたちが集まってきた。みんな首からおそろいのカードを下げているぞ。さぁ、はじまり、はじまり…、絵本の読み聞かせ。阿寒町の読み聞かせサークル「おはなしポケット」のみなさんの登場だ。1989年の発足以来、毎週土曜日の午後、絵本を抱えてやってくる。そのポケットには何が入っているのかな?阿寒の小さな図書室をのぞいてみたよ。


ドラえもんのポケットみたいに



今日の絵本はまずは「ふしぎなお人形ミラベル」。続いて紙芝居は「いたずらぎつね」。釘付けになっている子どもたちに混じって、あれ?おばあちゃんも。「生の声で聞くのはいいねぇ…」と独り言が聞こえた。みんなが首から下げているピンクのカードはスタンプ帳。いっぱいたまると、クリスマス会でプレゼントがもらえるんだ。
 公民館の読み聞かせ講座の受講者が「ドラえもんのポケットみたいに、どんどんお話しが出てくるポケットを作ろう!」と結成したのは18年前。ず―っとこの小さな図書室で活動を続ける。

子育てと一石二鳥!



 堀田一恵さん(46)がメンバーになったのは、お子さんが幼稚園の頃。「自分の子どもにも聞かせることができて、ボランティアになるなら一石二鳥」と始めた。今では「子どもは大きくなったけど、今は自分の趣味!」と言い切る。一昨年、会で制作した巨大紙芝居=中央・写真=では、堀田さんの絵筆がかなり奮闘したらしい。
 活動は図書室だけじゃない。町内の老人ホームのお年寄りには懐かしい昔話を、小学校の子どもたちには、夢がふくらむ物語を、あったかい声で出前している。
 荒木千枝子さん(63)は、元中学校の国語の先生。「教師として生徒に向かうのとは、全然違います。今の方が、本をはさんで、子どもたちの顔をじっくり見ているかもしれません。どんなことに興味があって、何がつまんないのか、ちゃあんと分かってくるんです」(荒木さん)。

「今日読んだ本、借りてくね」



 代表の道辻重子さん(74)は、16年前、阿寒町への引っ越しが決まった直後に、新聞で見つけた阿寒の「おはなしポケット」の名前に、「かわいい名前。何をしているんだろう?」と問い合わせたのがきっかけ。引っ越し早々入会。ぽけっとでの歴史は、道辻さんにとって阿寒での暮らしの歴史でもあるのだ。
 「今日読んだ本、借りてくね―と子どもたちに言われるのが一番嬉しいん。本の楽しさを、もっともっと伝えたい」とは山下恵子さん(59)。
 ポケットからは、まだまだ楽しいお話しが、飛び出しそうだ。

じゅう箱11号にも登場!



 おはなしポケットは、毎週土曜日午後1時半から阿寒町公民館図書室で読み聞かせの会を開いてます。会員さんも大募集中。問い合わせは66―2655へ。
 じゅう箱11号ができた!今回は16?の拡大版。おはなしポケットもオススメ絵本紹介で、登場しています。14日に釧路新聞(地域限定)購読者に折り込みになるほか、市民活動センター、市役所1階、まなぼっと、阿寒町公民館などで無料配布中、見てね!
 
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