英語を話す日本人に、日本語で会話する外国人。ここは一体何処の国?それに何やら変わったお料理を食べながらみんなでわいわい楽しそう。「釧路国際交流ボランティアの会」では、月一回の茶話会で、毎回趣向を凝らし外国人の方々と交流しているらしい。今回は「メキシコ料理をみんなで食べよう!」という企画。お料理はもちろんのこと、どんな出会いが待っているのか、のぞいてみたよ。
自分にできることで国際交流
この日のメニューはタコス。メキシコからやってきたシトラリ・オリギン・マルチネスさん(27)が腕を振るった。黒い瞳が魅力的な彼女は、大学でマスコミ学科を専攻、日本に興味を持った。道東の自然がとても気に入り、釧路で植物画やスケッチを勉強している。料理の腕もなかなかのモノ。「釧路でもっとたくさんのことを吸収したい」とはにかみながら話す。
彼女のような市内に住む外国人の方々をあったかく支えているのが釧路国際ボランティアの会だ。1993年に釧路市に海外95ヵ国から300人を越える研究者が訪れたラムサール条約釧路会議のために集まった市民ボランティアのうち「もっと国際交流の役に立ちたい!」と名乗り出た有志が、その後も外国人研修生などのホームステイ受け入れや、こうした在住外国人との交流活動を続けている。
「メンバーには芸達者な人がいっぱい。お料理に唄にお花に三味線。そ
れぞれの得意分野をみんなで教え合うんです。昨年の『世界子どもサミット』の時は盆踊りを各国の子ども達に教えたの。とても喜んでくれて嬉しかった。楽しみながら自分の出来ることを続けてます!」と笑顔いっぱいで話すのは事務局の鈴木三保子さん(53)。
新しい可能性、熱い心で
一方で「ラムサール会議から10年が経ち活動の中身も変化してきました。当時の緊張と興奮を知るメンバーも少なくなり、今のニーズにあった新しい可能性を見つけることが必要」とも。ステキな出会いをつくり続けるには、アツイ心を持ち続けることが大切なんだ―と強く感じたのでした。
国際交流ボランティアの会に参加してみませんか?毎月第2火曜日の茶話会、年4回の研修などもあります。一般会費1000円、高校生以下500円。問い合わせは31―4503まで。
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