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じゅう箱のスミ

2006.NOV

VOL.11


E-mail >HOMEじゅう箱のスミWebVOL.11>お題でドン!

ガンバル人に聞いちゃいました お題でドン!

今月のお題

なぜ愛しちゃったの?

今回は「愛」の特集!!しかも12人が登場の拡大版、読みごたえ満点です。
さまざまなものを愛して止まない12人のあつーい愛のカタチを堪能してください。
ところであなたは何を愛してますか?

カエルに 釧路市立美術館学芸員角井 千代絵さん

出身は札幌市南区の山奥。家の近くに田んぼがあって、カエルがスイ―スイーと泳いでいるのを毎日眺めてました。ヒンヤリぬめった質感も好きだけど、なんと言っても、他の動物にはないビジュアルが好き♪カエルは造形美だと思うんです!カエルグッズは数えきれないくらい持っています。部屋中カエルですが、表に出してるのはごく一部。今では家族ぐるみで集めていて、実家に帰るとカエルが増えています(笑)貰った物の方が多いかな。カエルを見ると私を思いだしてくれるみたいで、買ってきてくれる方が多いんです。最近、ボーナスをつぎこんで買ったのはこれ=写真=。大満足です!夢は集めたカエルグッズを展示した喫茶店をつくること。店の名前は「Mister Frog」。(取材・鎌田薫)

赤ちょうちんに 赤よこ応援団呼びかけ人 木村ヒデさん

7、8人も入れば満席だけど、客同志くっついて語り合って、店のおかあさんの人生経験も聞きながら酒を飲むなんて最高じゃない?大阪から来た美大生は面白かったな。湿原を描きにぶらっと来て『赤よこ』にはまって、釧路に住みたいって言うの。わたしなんかさ、下宿探して歩いて、アルバイト先も世話してさ。描いた絵まで売って歩いて(笑)。自転車買うって言えば、店までついてって、店長に「冬場は自転車預かってやって」って頼み込んだり(笑)。なんでか、そうせずにはいられなくてねぇ。彼は3年も釧路に住んだのよ。『赤よこ』が縁で釧路に住み着いた若い人、けっこういるのよ。第2のふるさとって思ってくれたら嬉しいじゃない。そういう出会いがあるから、離れられないのよねぇ。(取材・三井裕)

むかしに 別海温泉ホテル 丹羽勝夫さん

どこまでも、まだまだ続く根釧原野かなたに広がる風連湖。丘の上の「なつかし館」は、思い出横丁の屋台村。私こと、別海の「温泉親爺」が手作りで、6月の公開めざして準備中です。子供の頃から集め続けているおもちゃや、懐かしの品々は3万点余り。駄菓子に玩具、ピンクレディーにキャンディーズ、1800年に日本地図製作のための測量で別海町も訪れた伊能忠敬の記念館もこの中に作っちゃいました。心をおだやかに、なごやかにしてくれるから懐かしい物が好きなんです。大切にしまっておくんじゃなくて、みんなに手にとってもらいたい。そして、ゆっくり昔を堪能したら、一番古い極めつけ、原野の星空が待っています。(取材・飯島実)

時任さん 時任三郎釧路公演実行委員長 畠山ひとみさん

ファン歴25年。神奈川県で独身の頃、「虹のはしっこがどこなのか自転車で追いかけた」という彼の感性にひかれ、半分おっかけしてました。結婚し、髪を振り乱し子育て中はしばらく離れていましたが、昨年、25周年の更別のライブで運命的な再会!ずっと離れてそれぞれの生活をしていたけれど、その間、感じてきた事にまたまた共感!夫と子どもの許可をもらい翌日の別海のライブにも行ってしまいました。家庭を持ち育ててきた思い、人や自然とのつながりを大切に、しっかり生きてきた人だと感じました。年を重ねる度に味わい深くなり、ワイルドで温かく媚びない自分らしさをもち、肩の力は抜けてきて柔らかさも持ち合わせ…。生のライブはやっぱり良かった。空気感が最高!この感動に突き動かされ、とうとう釧路に時任さんを!。(本人記)

山さんがたった一人で誘致した「時任三郎釧路公演」は4月23日午後5時半から。
釧路市民文化会館小ホール。
全席自由で入場料は5,000円。
問い合わせは0154-23-5570

桂恋 潮音寺 田村龍識さん

たそがれさん」というペンネームは東京で学生時代通った公園から見えた黄昏のすばらしさに心を打たれ、つけました。僧侶の修行は福岡でした。寒中の托鉢で声を潰し、座禅に明け暮れながらも、夜こっそりトイレの灯りの下で詩を書きました。他に明かりが無いので(苦笑)。東京でも福岡でも海にはよく行ったんですが、いつも、桂恋の砂浜や空、波の音や人々が恋しかった。桂恋は星空も綺麗。特に東京の空にはなじめなかったな。昨年自費出版した初めての詩集「桂恋哀歌」の「哀」の字には、12年離れていた桂恋の人々の悲喜交々を込めました。元気を与えてくれた桂恋への恩返しの意味もあります。桂恋の浜辺や人々が私に愛を与えてくれていたんだと、今、つくづく感じますね。(取材・村上英人)

たこ踊り 釧路昆布森たこ踊り保存会 佐藤紀子さん

32年前、たこ踊りができた当時から踊っています。当時の釧路村長さんが「郷土に根ざした踊りを作ろう」と呼びかけ、その頃、昆布森でタコが沢山とれていたこともあって「たこ踊り」になったんです。腰を落として、手足をくねくね動かすので、足腰がかなりキツい。最初は一週間、みっちり特訓しました。漁協婦人部の大会で初披露した時、踊り終わったらみんなが「あんた、良かったよ―」と握手しに来てくれて、芸能人みたいで嬉しかった(笑)。この踊りに、誇りを持っています。昆布森小学校では20年以上教えてきました。この振りは、足腰が弱ったらもうできません。だからこそ、元気な若い世代に直伝して、郷土の宝として残していきたいんです。(取材・村上英人)

映画に 半田晴利さん

昔ね、昭和35年かな。釧路で『大草原の渡り鳥』っていう日活アクション映画のロケがあってさ、釧路駅のとこにあったむすび橋まで学校サボって小林旭と宍戸錠を見に行ったの。12、13才の頃からひとりで映画館行ってたんだけど、これで、さらに映画にハマったな。実は今年1月の「くしろフィルムフェスティバル」のコンクールで、以前仲間と作った短編アクション映画が審査員特別賞をいただきまして。シナリオ部門でも奨励賞もらったんです。今、こっちも製作に向けて動いてるんです。他にも、元ヒルトップの坂を雪原に見立てて、ソリで滑りながらモデルガンを撃ち合うアクション映画の企画もあるんですよ。大好きなマックイーンのようにやりたいな。もちろん出演します!映画のイラストも描いてるし、ホント忙しいよ。(取材・川島直樹)


半田さんが描いた
 キーファー・サザーランド

タバコに 釧路市文化団体連絡協議会名誉会長 野尻 瀞さん

っ?何歳かって?98。みんな歳ばっかり聞いてイヤだね。何歳から吸ってるかって?17か18。旧制中学の裏の松林で初めて吸ったゴールデンバッドはクラクラしたなぁ…。ずっとヘビースモーカー。やめたこと?ないよ。タバコで女に嫌われたこと?ないね。好かれたことならあったけど(笑)。今も1日15本は吸う。
 体に悪くないかって?98まで生きてるからなぁ。これが薬。吸うとタンが出て、体内のバイキンも外に出す。だから体にいい。自分が生き証人だ。まぁ、でもほかの人の体には悪いかね(笑)。今、釧路の文化の歴史を書いている。吸うと原稿もはかどるんだ。禁煙しちゃったら書く方もオシマイだ。三度の飯とどっちが好きかって?タバコ。女性とならどっちかって?あんた、もうそんな年じゃないよ(笑)。(取材・及川義教)

イヨマンテ 絶唱北の賛歌全国大会実行委員 松葉憲二さん

わたしの愛唱―いや、生涯の課題曲は伊藤久男の「イヨマンテの夜」。高三で藤山一郎の「長崎の鐘」に感動し、20歳でNHK放送合唱団に入団。歌三昧の人生の中で、この歌にはかれこれ47か48年位、挑戦し続けてます。でも、いつもはね返される。高校時代に初挑戦した時は、全然声が出なかった。ヴェルディの歌劇「オテロ」のアリアの出だしと同じで、イントロ部分が最高に難しい。まるでオペラ。三年前、釧路市で開かれた、伊藤久男の歌を集めた「第一回絶唱北の賛歌全国大会」でこの曲で優勝できて本当に嬉しかったんですが、納得できる出来ではなかったんです(笑)。だから歌い続けたくなる。その思いを沢山の方と共有したい。これからは大会の裏方で、釧路が全国に知られる「イヨマンテの夜」のマチとなるよう、一役買いたいです。(取材・三井裕)

地域を愛してほしい 共栄稲荷神社 鈴木 稔さん

思えば長女が小学校に上がった時から、なんだかんだと10年ぐらいPTAに関わってるんだ。うちは女三姉妹でやっと一番末が卒業だから私もそろそろ卒業だ(笑)。
 8年ぐらい前に共栄小に「子どもたちを育てる会」というのをつくった。地域と学校が一緒に子どもたちを育てるという発想でね。今でこそおやじの会など一生懸命なところが多くなったけど、当時は学校もいささか腰が重かったな。
 私の個人的な思いは、子どもを通して地域の人が関わることが大切ということ。子どもも大人も関わることで地域に愛着が湧いてくるでしょ。そんな中で育った子どもたちは、きっと故郷を大切に思ってくれるはず。うちの神社のお祭りにも沢山の子どもたちが参加する。あの子たちが大きくなって、たとえ遠くに出て行っても「そろそろお祭りの季節だなぁ」って思い出してくれればうれしい。
 ということで、私はすっかり子どもたちの人気者。でも神社の宮司が人気者な地域っていいだろ。(取材・サカタヒロユキ)

小さな命に くしろわんにゃんボランティア
  小さな命をまもり隊、すくい隊 芳賀洋子さん

自分勝手な人間に捨てられた犬や猫がどうなるか、知ってますか?保健所に保護された子たちは、飼い主や里親が見つからないと数日後には安楽死処分になります。山や郊外に捨てられたペットだって生きてはいけません。外国に、捨てられた犬を保護するシェルターがあるというのを本で読んだのがきっかけでした。釧路保健所に行ってみると、保護されている子たちは、みんな可愛くて、お手もできたり、とってもいい子。どうして、こんな可愛い命を捨てることができるのか分からない。いつの間にか自宅には犬が8匹!里親が見つかるまで預かるはずが、愛情がわいて手放せなくなっちゃったり。この子たちがこんなに愛おしいのは、一生懸命に生きてる『命』だから。人間と同じなんですよ。だから捨てないで。殺さないで。抱きしめると、ほら、あったかいから。(取材・佐竹直子)

啓発活動への参加も募集中。

ビーナスに 北のビーナス発見隊 平山 司さん

バイクのコース作りはバイクでは行けないんだよ。歩いてカマ持ってコツコツと。30キロ作るのに1年半だ。6年前かな。自分の町でオフロードバイクのイベントやりたくてさ。名前は「ビーナス・エンデューロ」。音別は町の形がミロのビーナスの体に似てるって、まだ全然浸透してなかった。町のイメージアップとしても「ビーナス」って言葉を使いたかったんだ。準備で半年間は仕事も手につかず生活も困窮!(苦笑)でも楽しかったね〜。力仕事から成績を集計するソフト開発…各メンバーが才能を発揮した。当日は全国からなんと230名もの選手が集まり町は大賑わい。「音別=ビーナス」の図式がそこから広がったんだ。好きなバイクから始まった仲間との街づくり。ビーナスはその汗と涙の結晶なんだよ。(取材・宿谷友美)

北のビーナス発見隊のイベント 7月−北のビーナス蕗まつり
2月−北のビーナス冬まつり 問い合わせは 01547-8-2231

各掲載内容の連絡先につきましては、個人宛になりますのでここでの公表は控えておりますチャレンジネットワークボランティア事務局までFAX又はメール等でお問い合せください。
連絡先 FAX:(0154)22-7363  E-mail:jubako@web-p.jp


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