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じゅう箱のスミ

2006.NOV

VOL.11


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ナカノー君の「サハリン日記」

釧路市出身、18歳で上京し法政大の空手部を4年、パントマイム学校を2年で卒業するが大学は4年で卒業出来ず、もう1年東京で暮らし、23歳で釧路に戻り教師になる。今年度よりサハリンで日本語と日本文化の伝達中。

No.001


第1回目のレポートはサハリンの人の健康法というか健康への意識についてです。

写真は朝7時、日の出直後のマイナス20度以下の中、氷を割って泳ぐ健康法を実践している人です。朝のランニングの途中で会いました。この寒さが人間を健康にすると信じているのです。毎週土曜日の早朝集まって川の氷を割って男女20人くらいが泳ぐのです。この日は日本人の僕が見ていることもあり、みんなはりきってテンションが高く、ロシア語でおばさんが聞こえるように「今日は暑いわね」とつぶやいた時には「うそつけ!」と日本語でつっこみを入れました。

ロシア人は一度うち解けるとお節介なくらい親切なので、「あなたの健康のために一緒に泳ぎましょう」としつこく誘ってきましたが、寒いのが苦手な自分は丁重にお断りした。次の週、学校で「寒い水で泳ぐのは健康にいいのか」と中学生(写真の中学生が私の教えているクラスです)に聞くと「そうだけど、私はやりたくない」という返事。「先生はどう思う?」と聞かれて、「泳いだ後にウオッカをみんなでたくさん飲んでいたからかえって体に悪いと思う」と答えました。

ちなみにサハリンの男性の平均寿命は50歳台後半。私の意見ですがここでの一番の健康法は節酒だと思います。(中納淳裕)



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