この企画は、釧路湿原自然再生協議会事務局の提供で、チャレンジ隊がこのまちの自然を考えるコーナーです。 |
「ペアで目を閉じて、はい、ポーズ。同じだったら、カップル成立!!」(上の写真)
ここは鶴居村の鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ。タンチョウの給餌場を前に、楽しげなジェスチャー・ゲームが始まった。子どもたちが挑戦するのは、タンチョウの求愛ダンス。お手本は、イラストの3つのポーズ。ねぇ、みんな、タンチョウがこんな風に愛を告白するって知ってた?
ゲーム名は「ダンスはうまく踊れない!?」。ただの遊びじゃない。釧路湿原のシンボル・タンチョウの生態や、自然との関わりを、楽しく学ぶための体験学習プログラムなんだ。
この日挑戦したのは、環境省と文部科学省の共催事業「子どもパークレンジャー」に参加した釧路管内の小学生10人余り。まずは「タンチョウぬり絵」にチャレンジ!。白に黒に赤…アレっ、黒いのはどこだっけ?よーく観察しないと間違えちゃう。
ビンゴカードを片手にタンチョウ観察 |
続いて「タンチョウ・ビンゴ」。カードには、「くちばしで羽をすく」「片足で立つ」「おじぎをしながら歩く」など16の仕草が、マスに分かれてイラストで並ぶ。給餌場のタンチョウに同じ仕草を見つけたらチェック。4つ並ぶとビンゴ!こちらも、観察力が勝負だ。
このユニークな教育プログラム「タンチョウ・ティーチャーズガイド」を作ったのは、財団法人日本野鳥の会(本部・東京都)の道東のレンジャーたち。その一人、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの音成邦仁さん(39)は「子どもたちが、身近な自然を自分からもっと調べてみたい―と思うには、興味をそそる仕掛けが必要」と、まだまだ面白アイディアを隠している様子だ。
「ぬり絵のためにじっくり観察したら、タンチョウは本当にきれいな鳥。自然は大切にしなきゃと思いました。僕にできることは、まず家の周りのごみ拾いかな」とは、この日の挑戦者の一人、釧路市鶴野小4年の盛合宏昭君(10)。
「タンチョウの総数は世界で約2千羽。そのほぼ半数が釧路湿原を中心に道東に生息しています。地元の自然の世界的価値を、子どもたちに理屈じゃなく実感で伝えていくことが、未来の保護活動につながるはず」(音成さん)。
手づくりのユニーク教材には、子どもたちと自然への『愛』がたっぷりこもっていた。
タンチョウ・ティーチャーズガイドでは、あわせて11本のユニーク学習プログラムを提案しています。レンジャーさんが学校まで出向いて出前授業も行ってくれるそう。
問い合わせは 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ TEL. 0154-64-2620
知ってますか?釧路湿原は日本で一番大きな湿原。日本で一番最初に国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されました。
「ワンダグリンダ・プロジェクト」は、わたしたちが、全国、世界にも誇ることができる「1(ワン)」な釧路湿原、「素晴らしい(ワンダフル)」自然に恵まれた釧路湿原の大切さを、住民みなさんの手で広げていくための取り組みです。
参加プログラムを募集しています。未来の子どもたちに、素晴らしい大地を残すための運動として、「ワンダグリンダ」を一緒に広げていきませんか。
釧路湿原自然再生協議会がすすめる、住民が湿原と身近にふれあいながら自然との共存を体感していくためのプラン「釧路湿原自然再生普及行動計画」への参加事業となります。
Q どんな取り組みが対象?
A 直接的な自然保護や再生事業に関わる活動はもちろん、学校の環境教育、湿原をテーマにした音楽会やアート、子どもたちの体験プログラム、企業が売り上げの一部を湿原保護に寄付する…などの取り組みも対象です。
Q 参加プログラムになるとどうなるの?
A 共通のロゴを、それぞれの企画のポスターやチラシ、商品などにも使用できます。「ワンダグリンダ」のロゴがまちじゅうに広がり、釧路湿原を愛する地域として気運を高めていくことも、このプロジェクトの願いです。
また、参加企画は釧路湿原自然再生協議会のホームページや通信などで情報発信していきます。
「釧路湿原自然再生普及行動計画」の本文はHPで公開しています。
http://kushiro-wetland.jp/wg/koudoukeikaku.pdf
チャレンジ隊の「じゅう箱のスミ」も、釧路湿原の大切さを伝える媒体として「ワンダグリンダ・プロジェクト」に参加します。
釧路湿原自然再生協議会 http://www.kushiro-wetland.jp/
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