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じゅう箱のスミ

2006.JANVOL.10

E-mail >HOMEじゅう箱のスミWebVOL.10>お題でドン!

ガンバル人に聞いちゃいました お題でドン!

今月のお題

街のあったかスポットの
ホットなお話聞かせて?

銭湯特集!

番台から見たこの街の人間模様をまさに温故知新で潜入リポート!!

白山湯 小山貴子さん

大正元年創立、市内で一番古い銭湯!私は番台歴、5年程で去年の7月に代替わりしました。常連さんはカレンダー代わりになるくらい来る曜日が決まってて、その日に誰かが来ないと「何かあったのかな?」ってお客さん同士で心配し合うんです。一人暮らしのお年寄りが多いからなおさらでしょうか。自宅にお風呂があるのに、釧路川の向こう側から橋を渡って歩いて来たり、タクシーに乗ってまで来る方もいるんですよ。誰かと心配し合ったりしてお湯につかることで安らぐんでしょうね。そういう姿を見ると「がんばんなきゃ!」って思います。中心街っていう場所柄、かつては祭りの出店の方や漁師さんたちで賑わって、昭和40年代前半には道内一お客さんの多い銭湯だったんですよ。サンマは買ったことがない!今も、何十年来の常連の漁師さんが、新鮮で美味しいのをドカーンと差し入れしてくれますから(笑)。
(取材・鎌田 薫)

釧路市川上町7の1 TEL. 22-2310 定休日・月曜日

光陽湯 沼田 香さん

番台に座って8年。悲しい事も嬉しい事もありましたが、やっぱり相談をたくさん受けることですかね。頼りがいがあるように見えるのかしら(笑)。3年位前になりますけど、高校生の4人組。そのうちの1人が就職が決まらず、悩んで相談を受けていました。こう見えても接客業20年、16歳の時から働いてますからね。「どんな仕事でもいいから、一度職に就いたら、多少の不満があっても辞めないこと!」と励ましていました。後日、スーパーで買い物していたら「お姉さん!」と声をかけてくれる人がいて、振り向いたら、その子でした。市内のスーパーで働いていたんですね。「辛い時もあるけど、あの言葉を思い出して頑張ってる」と聞いてとても嬉しかったですね。今もまた別の子の相談を受けているんですよ(笑)。
(取材・村上英人)

釧路市光陽22の1 TEL.22-9904 年中無休

宝 湯 若林 進さん

場所柄、漁船のお客さんが沢山いてね。お行儀悪いのが多かった(笑)。スッポンポンのままで平気でロビーに出てくる奴がいて、あれには母さん(タエ子さん)も怒ったなぁ。飲んだ後の牛乳瓶置きっぱなしにして、母さんに瓶で頭叩かれた奴もいた。口ごたえされても全国各地から来てるから方言で何言ってるか分かんない。でも仲良くなるとビニール袋にいっぱい詰めて「母ちゃん、サンマ!」って。こいつは「母ちゃん」って呼ばれるのに、私は「じいちゃん」だった(笑)。今晩10時で閉湯なんだ。そこのおじさんは15歳から来てたってさ。「寂し―な―」って涙ぐむお客さんもいて、こっちがもらい泣きだ。今日の最後も母さんと二人っきりで風呂に入るさ。いつものように母さんの背中を流してね。
(取材・及川義教)

残念ながら、11月30日で閉店。
取材は最後の営業日に行いました。お疲れ様でした!

望洋湯 片岡光枝さん

この湯は昭和34年創業。「おばちゃん、僕だよ」って昔の悪ガキが何十年ぶりかに子供を連れて来てくれる事もあるの、嬉しいね。女湯のぞいて「何見たいのさ―。女だっておっぱいふたっつついてるだけだ、びっくりすることないんだ」って言ったらポッと赤くなってた悪ガキたちが、お父さんになってから、また来てくれること多いんですよ。人生相談なんか持ちかけられる事もあるね。「彼女が妊娠してしまった。どうしよう」なんてね。すぐ結婚しなって言ってやった。いつの間にか連れが違う人になってるのはよくあること。「あいつ元気にしてるか」って前の連れの様子をこっそり聞かれることも。「週に何回か来てるよ」って答えると、安心した顔して帰ってく。男湯と女湯の間を、やっぱり番台がつないでいるのかねぇ。
(取材・三井 裕)

釧路市春採6の4の5 TEL.42-6522 定休日・木曜日

栄 湯 平塚早苗さん

うちねえ…ちょっと変わってるみたいなの。特に男湯が。ある転勤族の人が初めてうちの銭湯に来た時、サウナの中で「おみかけしない顔ですね」と話しかけられて。まあその人も引っ越してきたばかりで知り合いも少なくてさみしかったんじゃない?すっかり仲良くなったみたい。昔からある茶色い亀の子タワシを1つ買って。そうすればもう「タワシの会」の仲間入り。年齢も、職業もバラバラの人たちで作ってる常連さんのサークルみたいなものがいつのまにか出来ていてね。みんなで亀の子タワシで背中こすりあってる。風呂以外にも飲み会はもちろん、山菜採りに野菜作りと、勢力的に活動してるらしいの。決して変な人達じゃないから安心してね。亀の子タワシが目印だから。ちょっとか変わってるけど人もお湯もまごころいっぱいよ!
(取材・宿谷友美)

釧路市新栄町1-20 TEL.22-8960 定休日金曜日

春の湯 成澤真弓さん

私は母のお腹にいるときから番台に座ってて、受験勉強は番台でしてたわよ(笑)。だいぶ昔のことだけど、いつもお母さんと来てた小3ぐらいの男の子がいてね、母子家庭だったと思うの。初めはお母さんと女湯に入るのが嫌で、銭湯が好きじゃないみたいでね。そのうち男湯に一人で入るようになって。親子で通ってくれてたの。ある寒い夕方、その子が一人でスーっと入ってきて冷蔵庫の影に座ってるの。声をかけたら「お母さんと喧嘩した」って。他に行くところもなかったんでしょうね。お金も風呂道具も持ってなかったけど「しばらく暖まっていきなさい」って言ってあげたの。銭湯って駆け込み寺のような場所かもしれないと思う事も多くてね。そんなとき番台人ができることは「合いの手を入れる」ことじゃないかなぁ。
(取材・田村美菜子)

宮本店…釧路市宮本2の15 TEL.41-7711 定休日・月曜
武佐店…釧路市武佐2の28 TEL.46-0268 定休日・第1、3、5月曜


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