“じゅう箱記者”が追う、新聞記事のそれからの話し―ベトナムとの赤い糸出会いは突然やってきます。一本きりの赤い糸だって辛抱たまらず枝分かれするほどに。 障がい者の社会参加やバリアフリーの社会づくりを目指して多方面で活躍する香西さん。ベトナム女性のカンさんとの逢瀬から半年、そのとき結ばれた赤い糸がなんと二股に伸びていると聞きつけました。今度のお相手はドー・トゥイー・ハーさん。9月にハノイ市から来日し障害者福祉について学ぶ、笑顔がステキなうら若き女性です。地域生活北海道フォーラムの招きで来釧したばかり。 「ベトナムの女性は勤勉でなおかつ美人が多い」と香西さんは早くもベタ惚れ。二人仲良く並んでの取材ですが、香西さんの印象を訊ねると「とても親切」。好みのタイプは「わかりません」。むむ、上手な日本語が少し怪しくなったような。これはなにか裏がある。香西さんまで取材する側にまわって、とうとう核心に迫る質問。「ボーイフレンドは?」 「います」 両手に花は夢のまた夢。香西さんが目をしょぼしょぼさせながら絞りだした「ブロークンハート…。」のナイスな返しに、周囲がわっと和みました。熱帯モンスーンの国からやってきたハーさん。北海道の印象は「寒いです」。でも香西さんのまわりは向日性の花が咲いているよう。 そう、運命の赤い糸は何本あってもかまいません。世界中に出会いの糸を巡らすため。「心のバリアフリー」を広めるためにも。(川島直樹) |
今度のお相手ハーさんと香西さん。
香西さんがスタッフを務める、障がい持った方たちによる「地域就労サロン・オアシス」では、雪かきや、イベントのスタッフ、着ぐるみキャラクターの出前などを請け負っています。
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