E-mail >HOME>じゅう箱のスミWeb>VOL.9>いまどきの 内助の功
最近の元気な活動、なぜかどこも男性顔負けにバリバリ活躍する女性の姿が目立つよネ。
そのパワーの源は、きっとそっと支えてくれる強くて優しい見方がいるからに違いない!
そんなイマドキの「内助の功」を探るコーナー。
No.006 安藤 栄一さん
鶴居村雪裡原野にレザークラフトとステンドグラスの工房「彩の風」を構える安藤靖子さん。その傍らには一貫して口を出さない、批評をしない、柔和なご主人・栄一さん(70)が。
「結婚の時に言われた『何をやってもいいよ』という言葉が私の原点」としっとり語る靖子さんの横で「あれは口説き文句、本当にやるとは思っていなかった…」。
30代から子育ての傍ら創作活動を始めた靖子さん。毎晩自宅で夜中まで作業に没頭した。そこまで打ち込めたのはなぜ?
当時、栄一さんは毎朝6時に仕事に出かけ、帰宅は夜中。家事の後、創作に励むことが栄一さんの帰りを寝ずに待つことにもなったのだから、これも『内助の功』。そんな安藤家をご近所は「いつも灯りがついていて灯台守のよう」と言っていたという。
靖子さんは独自の世界をみるみる広げ、7年前に鶴居村に工房を開設。ドイツやアメリカ、パリまで足を運び学ぶ姿を、栄一さんは黙って見守り続けてきた。
「今や立派なアーティスト。俺がマイホームパパだったらこうはならなかった。家にいなかったのが俺のいちばんの内助の功」と苦笑いしながらも「長く続けられるよう精進してほしい」と優しいまなざしをおくる。
とはいえ実は亭主関白。「男子厨房に入らず」を守り続けるが、先日、急がしそうな靖子さんの姿を見かね70歳にして初めて食器を洗った。居合わせた息子たちが「オヤジ偉い!」と声をあげた。内助の功は灯台守だけにあらず。(三井裕)
工房「彩の風」
ただ今、残念ながら冬季間の休館中。
工房前のガーデンとのジョイントがこだわりでもあるからです。「お花がきれいに咲いたらぜひ寄って下さい」と靖子さん。
6月オープン予定です。
作品についての問い合わせは TEL. 0154-64-2781