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じゅう箱のスミ

2005.AUGVOL.09

E-mail >HOMEじゅう箱のスミWebVOL.9>お題でドン!

ガンバル人に聞いちゃいました お題でドン!

今月のお題

今回はアート特集!!

多種多様な才能を発揮して活躍するアーティストたちへ直撃取材だ!!あなたの人生を変えたアートとの出会いは?

切り絵 竹本万亀さん(釧路星園高校美術教員)

小さい頃両親が共働きで、昼間は父の同僚の家に預けられていました。その家の「おとうちゃん」が、小学生だったわたしに切り絵を教えてくれたの。最初はおとうちゃんから型紙をもらっていたけど、中学生になってからは自分で描いた風景画とかを切り絵にして夏休みの宿題に出してた。昔から絵を描くのが大好きだったけど、勢いで描いちゃうからデッサンが下手。

わたしには双子の姉がいて、姉の方がうまかったんです。どうしてなんだろう?ってあまりにも悔しくてその気持ちを口に出すこともできませんでした。そんな時、線を切って描いていく切り絵に打ち込んでいると気持ちが落ち着いてきました。切ってるうちにわたしはわたしだ―って分かってきた。今は、10m程のバージンロードのように長い切り絵に挑戦中です。(取材・竹沢麻奈美)

アイリッシュ音楽 渡部栄治・悟恵さん(反射神経研究会)

演奏するのは主に80年代の曲、といっても1680年代だよ(笑)。実は映画のタイタニックの中のアイリッシュ音楽を演奏しているシーンにしびれてはじめたんです。彼女(悟恵さん)の演奏する楽器はハンマーダルシマー。それまで楽器の経験はありませんでした。ぼくのは、ようはバイオリンなんだけどフィドルと言って奏法が全然違う。ピアノとマンドリンの経験はあったんだけど、一からみたいなもの。

なにせアイリッシュ音楽には譜面がない。すべて耳でコピーしてやるんです。「簡単ですよ」って言いたいけど全然。毎日4時間は練習しています。他のメンバーが北見なので週末は泊まりがけでほぼ毎週のように合宿状態。夫婦でのめり込んでまーす。(取材・宿谷友美)

エアブラシアート 梅木啓吾さん(ペイントショップK's)

自動車工場で働いていた頃、修理の車に描かれていたエアブラシアートを見たのがキッカケ。まず板金屋で塗装を学んだ。そしてネットで調べているうちに石川県に「尊敬できる!」って人を見つけて、石川県まで押しかけて1週間修行したんだ。

こだわりはエアブラシのみで作品を仕上げること。10数本のブラシを使い分けて色を吹き付けながら重ねていく。細い線は筆だったら簡単に描けるけど、俺は他の画材も使うのは邪道だと思うね。車に限らず、ヘルメット、バイク、携帯とか色々やる。全部、手描きで依頼に合わせてデザインを作るから1点物だ。

世界的な某ファッションブランドの革製品のペイントもやってるんだ。妹が「東京のショップにお兄ちゃんの絵のベルトが売ってて驚いた」って言ってたっけ。(取材・鎌田 薫)

エアーブラシ ペイントショップ K's http://www5e.biglobe.ne.jp/~airbrush

ふしぎヒコーキ 飯島実さん
   【中標津町在住】(NPO伝成館まちづくり協議会)

いらなくなった発砲スチロールを、うす―く切った物が素材。風がなくても、ふんわりと宙に舞う。そして低く、ゆっくり漂う。「高く、速く」じゃなくてね。植物の種の飛び方に衝撃を受けたのがきっかけ。でも、本物の種には全然かなわないな。以前はやっぱり、速さや高さにこだわってましたね。スペインで開かれた紙飛行機の国際大会で2年連続優勝して、これからどうしようか―って考えた時に「もう競争はいい、違う方向に歩こう」って意識が変わったのかな。

当麻町の障がい者施設に行ったら、目の前をふわふわ漂う姿に皆夢中になった。目はキッラキラ輝いて、笑いっぱなし。ああいう顔がもっと見たいなぁ―。手や目が不自由でも飛ばせる型はちゃんとある。ひく―く飛ぶヒコーキと重なる皆の笑顔。大空じゃなくてもいい。それが僕の目指すスカイアート。(取材・佐竹直子)

スキンカモフラージュ 小幡智子さん

顔や体の傷あとやあざをお化粧で目立たなくする、「スキンカモフラージュ」。英国赤十字社が30年ほど前に政府の要請で普及活動を始めました。私がその技術に出会ったのは、数年前の札幌での講演会。メイクであざなどが目立たなくなった人は、表情に自信が出て見違えるほど変わるんです。とにかくびっくりしました。その時「自分もあんな風に変身したい!」って思ったんです。

今、札幌まで通いその技術を学んでる途中なんですが、引っ込み思案の方も明るくなって外向的にしてしまう、そんな「前向きな生き方」の手助けになるこのメイクを、たくさんの人に知って欲しいです。お年寄りがちょっと若返った気分になれるメイクにも挑戦して、福祉活動にも参加してみたい。この技術を通して自分の世界を広げたいです。(取材・大島静代)

羊毛アート 虹の光ひつじ工房の皆さん

100円ショップを歩いていて「これだ!」って思ったんです。工房の新しい製品。単純作業ではなく、楽しみながら個性を発揮できる物ができないか、しかも安い材料費で…(職員)。100円の額の中で繰り広げられる羊毛のユニークな世界は想像を絶するほど。風景や動物、アニメのキャラクターなどなど、できるできる。歴史上の人物を事細かに描写した作品も現れびっくり。商品としても大人気です(会長)。

羊毛の分量が難しいけどおもしろくて夢中になる(メンバー)。羊毛は「ひつじ工房」の主力商品、みんなの作品がいっぱいできて、たくさん売れるといいな(ボランテイア)。(取材・サカタヒロユキ)


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