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じゅう箱のスミ

2005.AUGVOL.09

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チャレンジ隊トシ子ちゃんの  教えて!! じむきょくちょー

ダラケたムードを正したーい!!

トシ子ちゃんが活動を始めてもうすぐ1年。皆でアツイ気持ちで立ち上げたはずなのに早くもマンネリ?メンバーのだらけた姿に「やる気ないの〜」とまたもや涙、涙のトシ子ちゃん。そこに「押しつけても、ついてこないよ」と登場したのが、間もなく設立40周年の「くしろ蝦夷太鼓保存会」の事務局長、田中宏明さん。メンバーの熱意が長く続く秘訣、教えて―!


Q:活動がマンネリにならない秘訣って?
とお悩みのトシ子ちゃん。

A:いつも目標があることがポイントかな。そのためには発表の場をマメに作るのが事務局の仕事。地元のイベントへの出演はもちろん、国内外にも積極的に乗り込んでるよ。フランス、スペイン、中国、ロシアなど海外も12カ国回ってるんだ。
 日本を代表する太鼓として海外に出向く―となるとそりゃ、メンバーも力が入る。でも、それが終わった後、燃え尽き症候群にさせないためには、地域の小さな催事も大事にして、間をあけずにコンスタントに発表の場を設ける。お客さんからの拍手が、一番の刺激だからね。
 自主公演の開催もそう。太鼓だけで2時間の公演は正直、キツイ。でもそれも挑戦。メンバーの熱が冷めないようなスケジュールづくりは意識しているよ。

Q:じゃあ、会の存続危機なんてなかったの?

A:会の存続というより、郷土芸能として蝦夷太鼓を地域に根づかせるのが第一の役目。そのために寿小学校の「子ども蝦夷太鼓」、中学生によるジュニア、江南高校や聴力障害者協会の蝦夷太鼓など今、6つの下部組織があるんだ。色んな受け皿を作って幅広い層に参加の場を提供することを大事にしている。今は各団体が全国的に高い評価を得ているよ。それがお互いに刺激になって、活動を盛り上げ合っているのかもしれないね。

Q:どんな仕事してるの?

A:たとえば定期演奏会の宣伝活動。新聞社に出向いて記事にしてもらったり。ただ「定期演奏会やります」だけだとちっちゃな記事になっちゃうので「今回は弦楽器におもしろい人がいるの」って記事の内容を考えて提案して、少しでも取り上げてもらえるようにって。それに運営資金集め。うちはプログラムに広告をとらない主義だから、ポスターを作る費用などはたくさんの人に協力してもらってます。あと、団員からの相談を聞いてあげるのも裏方の仕事かな。20代30代の人が多いから、特に独身の人からはプライベートな相談もありますよ。おかあさんがわりなのかなぁ。でもいつも、こっちがエネルギーをもらってます。

Q:活動40年なのに、若いメンバーも沢山いますね。新規会員を勧誘する特別な方法あるの?

A:皆、「演奏を聴いて感動した!」って自分から入会してくれているよ。
やっぱり、活動のレベルを高く保っていくことが大事。勧誘に一生懸命になるより、本来の活動を頑張った方がいいよ。
ところでトシ子ちゃんは何してるの?

くしろ蝦夷太鼓保存会の初の札幌公演が11月13日午後2時から、札幌市の「かでる2・7ホール」で開かれます。40周年の節目に向け、北海道を代表する郷土太鼓としての大きな挑戦です。
問い合わせは TEL. 0154-22-3529


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