“じゅう箱記者”が追う、新聞記事のそれからの話し―岩塩ランプはいかが?ピンク色の表面を軽くなめてみる。確かにしょっぱい。ウーン、これはまさしく塩だ。 電球を仕込んだ真っ黒な岩塩はチベットからの直輸入。ぬらして絞った軍手で3日間磨きあげると、神秘的なピンク色が表れる。野菜や花、お菓子など同学園のいつもの製品のイメージとはずいぶん違う。なんだかムーディーだ。 「まったく新しいジャンルです」と職業進路支援係長の阿部力也さん。マイナスイオンを発する岩塩だから「癒されながらの作業にもなるはず」と相乗効果も期待する。 障がい者施設の製品だから―と買ってもらえる時代は終わった。同学園の入所者さんたちはアイスキャンドル用のろうそく、ハーブティーにお正月のしめ縄など色んなジャンルに挑戦中だ。 このランプ、目下PRの最中だが、実はまだ一つも売れていない。今後、ホテルや飲食店をターゲットに、さらに「売り込み大作戦」を展開していく計画だ。注文がなければ、ランプを磨く―というステキな作業は夢のままで終わってしまう。 |
部屋の電気を消し、ランプを灯してみた。淡く優しい光に、入所者さんたちから「ワァっ」と歓声が上がった。
何千年もの昔に生み出された岩塩は、両手で持つとズシリと重かった。新たな試みに挑戦する学園のみんなの夢の重さでもあるのかも―と思った。(及川義教)
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