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じゅう箱のスミ

2005.AUGVOL.09

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名人の引きだし

名人 File Number 009

風見鶏名人

大友正雄さん

「定年になったら、かえって忙しくなった」

そう打ち明ける大友名人はただいま80歳。子どもの頃、模型づくりに勤しんだ元炭鉱マンは、この20年の間にプラスティックや金属を自在に加工し、オリジナルの風見鶏を作り出す名人になっていました。

大友名人の場合、身の回りのあらゆるものが部品に化ける可能性を秘めています。海岸を歩いていても、ついつい漂着物の品定めになるのだとか。使いこまれた道具類が仲良く並ぶ作業小屋で、語り部の問わず語りが始まります。
例えば、プラスティックをすすで汚さずきれいに曲げるための点火器の選び方。スプレー塗料の吹きつけのあんばい。確かな具体に裏づけられた製作秘話のてんこもりに、聞き手の顔は自然とほころんでいきます。

完成品は、デザインや色合いを優先した細身のものでありながらとても頑丈、とても長持ち。それは自分で作るから。納得するまで試すから。真っすぐな研究心が大友名人の持ち味です。今回の撮影でも「いい男に見えるよう」帽子をかぶるあたり、チャーミングな探求する心がうかがえました。

「やってたら面白い。ゆるくないけど面白い。作るの飽きたり、やんなったりしたらダメさ」

庭には小鳥や飛行機、ツリー状と種類もさまざまな風見鶏がズラリ。ご近所の庭にまで進出し、さわやかな秋風を受け、いっせいに廻ります。雨にも風にも雪にも負けないと評判の作品は、年々進化しているのでした。

「プロジェクトX」は意外と身近にあるのです。ここにも碁敵の世界が広がってきたようである。(川島直樹)


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