“じゅう箱記者”が追う、新聞記事のそれからの話し―出てくる『幸せホルモン』扉を開けると、ふわっと全身を包む優しい香り。そこは釧路アロマセラピースクール「ヴィーヴル」。 アロマコーディネーターライセンス取得のための教室が終わったばかり。特別養護老人ホーム百花苑をボランティアで訪れているのがここの皆さんだ。 「学んだことを実践する場がほしい―と思っていた矢先のお話しだったんです」と代表の川内ゆかり先生。とはいえボランティアにも責任がある。お年寄りの簡単な介助などを学ぶ講習会を受けた生徒でなければ参加はできない。 今年2月から月に1回百花苑を訪問し、足浴や手足のマッサージを施している。核家族化で三世代同居の少ない近年。スクールの皆さんも、最初はお年寄りとの接し方が分からず戸惑い気味だったそう。 それがマッサージで互いに肌と肌をふれあい身の上話に耳を傾けているうちに、お年寄りが気持ちを開いてくれるのが分かるようになってきた。今では感謝のあまり拝んでくれるおばあちゃんもいる。「ここでボランティアしてから自分の親にも優しくできるようになりました」という参加者も多いそうだ。 「私の方が元気をもらってます。『幸せホルモン』が出てくるのが分かるんですよ」とはスタッフの小泉里恵さん。 相手を癒し、自分も癒される―。夏バテ気味の記者も明日への元気をもらう取材だった。(及川義教) |
Photo:「お年寄りの肌で癒されているんです」とヴィーヴルのみなさん
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