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じゅう箱のスミ

2005.AUGVOL.08

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ぐるっとエコランド

この企画は、釧路湿原自然再生協議会事務局の提供で、チャレンジ隊がこのまちの自然を考えるコーナーです。

入り口は“好奇心”

釧路湿原“音”探検

チョット寄ってきなさいよ―って鳴くのがアオジ。僕が勝手にそう言ってるんだけどね。ホラ」

すると聞こえてきた。聞きようによっては「チョット寄ってきなさいよ」って言ってる?でも鳴いているのはアオジじゃない、釧路湿原の名物ガイドの一人、斉藤潔さん(67)だ。

斉藤さんが「カッコー」と鳴く。湿原の林の中から「カッコー」と返事が聞こえた。こちらは本物。ヒトと鳥のライブセッションだ。

チャレンジ隊自慢のオリジナル集音機を使って釧路湿原の自然を音から体験する企画「釧路湿原“音”探検」。

Photo:
ホーホケキョ♪おはこのウグイスをひと鳴き―斉藤さん

今年も7月の日曜日、集音機片手に小学生から60代まで30人余りの探検隊が湿原に出発した。宿題は鳥や虫の声を自分が聞こえたように言葉で表現し書き落とす「“音”地図」を作ること。

書いてる書いてる。「ティー、トロロロロ」「チョチョピー、チョチョピー」。これは何の鳥?それを当てるのがもう一つの宿題。地図を片手に目も“耳”も真剣だ。

この企画に欠かせないのが斉藤さんのガイド。毎年探検隊はだまされる。本物と思いうっとり聞きながら振り返ると、後ろで斉藤さんがニッコリ笑っていたりする。

60歳を過ぎ健康のためにウォーキングを始めたのが釧路市の春採湖畔。歩きながら気になってきた。湖畔に咲く小さな花々、鳥の声が。それまでは自然とは縁のない生活。どれが何だかさっぱり分からない。

「名前を覚えられたらいいなぁ」

その気持ちがガイドの道へとつながり、高校時代に遊びで覚えた鳥真似が思わぬ力を発揮し始めた。今じゃ、ガイド仲間からは「蝦夷家猫八」と呼ばれている。鳴き真似名人の落語家、故江戸家猫八さんにあやかってのニックネーム。来釧した息子の小猫さんと鳴き比べをし「猫八」の名前の使用を許可されたというから本物だ。

鳥真似つきの斉藤ガイドに従う一行からはいつも笑い声が絶えない。

「入り口は好奇心でいいんです。楽しいから好きになって大切になるんじゃないかな」―もっと自然を楽しもう!。

チャレンジ隊の「釧路湿原“音”探検」は釧路湿原自然再生協議会再生普及行動計画の住民等による「再生普及活動」に登録しています。

「できるひと」が「できること」から始めるのが自然再生の輪を広げること。協議会ではそんなプランを「釧路湿原自然再生普及行動計画」にまとめています。イラスト入りで解説するA4版8頁のパンフレット(写真)を釧路地域の官公所などで無料配布中。

問い合わせは0154-56-4646へ。下記ホームページでも詳しい情報を掲載しています。

釧路湿原自然再生協議会 http://www.kushiro-wetland.jp/


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