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じゅう箱のスミ

2007.JUN

VOL.07


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チャレンジ隊トシ子ちゃんの  教えて!! じむきょくちょー

NPO法人にしたほうがいーの?!

Q:いっしょに活動する仲間も増え意気揚々のトシ子ちゃん。そんな時にある人からアドバイスが…。「市民活動をするならNPO法人をつくらなきゃ」と言われたトシ子ちゃん。そう言えば、NPO法人の団体ってよく聞くけど、わたしたち任意の団体とどう違うのかな?NPO法人にしたら活動はもっとうまくいくんだろーか?

A:「いや、いや」っと『フーテンの寅さん』のテーマにのって現れたのはNPO法人釧路湿原やちの会の事務局長、佐藤吉人さん。やちの会は、釧路湿原を中心に修学旅行や観光客などのネイチャーガイドサービスを行っています。2000年の3月にNPO法人にして5年目の会です。
「NPO法人だからって、基本的にはかわらないですよ。ただ、こまかい意味ではメリット、デメリットはあると思うけど…」

Q:「たとえば、どんなことですか?」

1 対外的信用あり
これはイメージの問題が大きいんだけど、任意だと“片手間”有限や株式だと“商売”って思う人が多いね。もちろん任意団体でもちゃんと組織をつくって、しっかりした運営をしているところもある。逆にNPO法人だって収益事業をしていれば、それはれっきとした商売なんだけど、「NPO=非営利活動団体」ってことで、一般的には「いいことしてる」ってイメージみたい。
2 法人格じゃないとできないこと
実際に法人にしないとできないこともある。たとえば行政の委託業務のようなこと。これは有限会社や株式会社でも法人ならできるんだけど、実際、市民活動の延長線で行政の力を借りたいという場面では、行政もNPO法人の方が力を貸しやすいようだから、NPO法人であることがメリットになるね。
3 NPO法人は民間会社!?
端的に言うと“事業のテーマは市民活動(非営利)だけど運営は民間会社と同じ”っていうのがNPO法人のあり方。でも、そこんとこを混同している人が多いんじゃないかな。「NPO法人が収益事業をしてもいいの?」なんて言う人もいるみたい。利益を求めることが目的じゃないけど、活動を継続・拡大していくために必要な運営費・事業費を収益によって計画的に回していくことがNPO法人の意味ですね。
4 継続・拡大の基盤として
活動をずっと続けていきたい、もっと大きくしたいって考えているなら、NPO法人にするのは有効な方法かもね。市民活動って最初は個人の力に頼る面が大きいけど、それを組織力に変えるために法人化は有効。とくに収益事業をしている、あるいはしたいと考えているのであれば、法人化することで個人の力に頼っていた部分を労力・経費として整理できる。そうすれば継続・拡大の基盤ができる。人が変わっても活動は安定。やちの会も法人化して5年目。右上がりに事業規模が大きくなってきて、また行政からの委託業務も増え、ますますNPO法人であることが活かされていると思いますな。

NPO法人釧路湿原やちの会では、
ネイチャーガイド(登録制)を募集しています。
資格不問。湿原が好きな方。現場実習・講習会あり。
お問合せは TEL. 0154−64−2811 E-mail:yati@marimo.or.jp


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