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じゅう箱のスミ

2007.JUN

VOL.07


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あれからど〜なったの? 釧路新聞のその後

“じゅう箱記者”が追う、新聞記事のそれからの話し―

生活学舎 ケアハウス「のんき」

「いいですよ、広くて。お店も近くなったし」と、のんきの下宿人の1人、「かとうちゃん」がニンヤリ笑う。引っ越しから2カ月。さっそく10人の下宿人皆で道路のわきの歩道にパンジーを植えた。ご近所の焼肉店に花壇づくりのお手伝いも申し出たりと地域に存在をアピールする姿勢はなかなかスミにおけない!

「昼間から大の大人が働きもしないで花を植えたりして…なんだあの人たちは?って言われる程、目につく存在になりたいですね」

自称・下宿屋の世話人、大木浩さん(57)が期待する引っ越し効果は住民との身近なおつき合いだ。

すぐ近くには中学校もある。広い茶の間にスクリーンを付けてアニメ上映会を行えたら村の子供たちが遊びに来てくれないかな―とひげの中から少年のような笑顔をのぞかせる。でも夢は甘いばかりじゃない。

「最近、彼らの方が『大木さん引っ越しまでして大変じゃない?赤字じゃないの?』って気を使ってくれるんです(笑)」。

電気をこまめに消し、水も無駄遣いしない。のんきな下宿人たちがそんな気づかいをするようになった。病院での生活ではありえなかったことだ。

記者にかとうちゃんが「どうぞ」と、とっても甘ーいコーヒーを出してくれた。取材後、甘さの訳を尋ねると、大木さんが好きだからだという。信頼している人の味だからオススメの味―。それが彼らが大木さんと見る夢の味なんだ。(及川義教)


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