この企画は、釧路湿原自然再生協議会事務局の提供で、チャレンジ隊がこのまちの自然を考えるコーナーです。 |
「歩いて一番分かるのは足元の自然にも命があること」。釧路市在住の伊藤和征さん(61)。釧路湿原周辺約80kmを20kmずつ、春夏秋冬で一周しようと釧路湿原国立公園ボランティアレンジャーの会が昨年春からスタートした「釧路湿原4×1/4ウォーク」に、この春までの5回、すべて参加している。このウォーキングの前回、1990年から94年までのシリーズでも、全16回のうち10回に参加しているというから、かなりの湿原ウォーカーだ。
「湿原の小さな草花や木の香り、風も自分の足と目で感じる。
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すると、あぁ植物のこともっと覚えよう、大切にしてやろうじゃないかと思うようになりますね。それにまず自分が健康じゃないとできないことだから、自然だけじゃなく自分のことも大切にしようって思うようになりますよ」
5回目の5月22日はこれまでで最多の103人が参加。スタッフとして集まったボランティアレンジャーは24人。参加者の体調を気づかう声かけや、仮設トイレ設営などに忙しそうだが、なんだか生き生きして見える。
「毎回20km歩いて湿原の四季を体で感じながら一緒に過ごすことで、ボランティア同士の絆も深まった感じがしますね。じっくり湿原と向き合うことが仲間ともじっくり向き合うことにつながってるんじゃないかな」とは同会事務局長の両角陽一さん(55)。
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同会に今年入会した道教育大釧路校4年の阿部恭子さん(21)はウォーキングは今回が初参加。青森県出身。大学入学以来、すっかり釧路湿原のファン。天気のいい休日は友達同士でお弁当を持参でドライブ。タンチョウの生息調査や湿原の清掃活動クリーンウォークにも参加している。
「沢山の人と湿原で一緒になる場では、参加者がそれぞれどんな風に湿原を見ているのか聞くのが面白い、結構違うんです(笑)。湿原から人の色んな考え方を教えてもらっているみたい」
自然が人をつないでくれる―そんな湿原とのつきあい方もあるんだな。
問い合わせは 0154−21−9393
釧路湿原自然再生協議会再生普及行動計画ワーキンググループが募集した、住民による「再生普及活動」に71件と予想以上の登録を頂きました。「釧路湿原4×1/4ウォーク」もその1つです。東京都の法政大学や、神奈川県から釧路湿原をPRするホームページを開いている方など全国にもその輪が広がりました。自然の大切さを感じる機会がどんどん広がっていくことを願っています。釧路湿原自然再生にかかわる地域の活動は下記の再生協議会HPの再生普及行動計画ワーキンググループのサイトでもご紹介しています。
釧路湿原自然再生協議会 http://www.kushiro-wetland.jp/
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