今月のお題 『あの人に遇ったから‥‥』 |
若い頃は「やってあげたい」というおごった気持ちがありましたね。非行に走ってしまった少年たちの更正の手助けをするBBSの活動で、若者の交通事故防止策を話し合っていた時、10代だったわたしは「免許をとらせなきゃいい!」と勇んで言いました。その時、会の仲間だった今の教育長、山田和弘さんが「それは間違い。運転に携わる仕事の人もいる、車がないと生活できない人もいる。人はそれぞれ違った事情を抱えて生きているんだ」とキッパリ否定しました。自分の考えの狭さにハッとしました。「ご苦労様」と声をかけてくれる先輩ボランティアから、お互い様の関係も学び自分のおごりにも気づいていきました。今は、自分のエネルギーを湿原ガイドでたっぷり使い、生涯現役の夢見るおばさんでいたい。それで釧路の活性化に少しでも役立てたなら嬉しいナ。やってあげるんじゃなくて。そう思えるのもあの時の出会いがあったから。(取材・大島静代)
釧路湿原の魅力を観光や環境教育を通して多くの人に伝えることを目的に、地元住民によるガイドさんが、この街の人ならではの味のある語りで湿原を案内してくれます。岩間さんはまだ3年目ですが、10年クラスのベテランも揃ってます。今や修学旅行や全国からのツアー誘致の要! |
ぼくが役所に勤めていて、児童館を担当していた頃、「出会い」というわけではないけれど、こんなことがありましたね。「港まつりで遊びの広場をやってくれ」と依頼され、ある人に「おまえ仕事で子どもたちと遊んでるんだから簡単だろ」って言われました。港まつりの時期は夏休みで児童館はとても忙しいんですよね。でも、そんな言い方をされたので、こっちもイジになってしまって。学校の先生や当時、教育委員会にいた仲間何人かでがんばつてやりましたよ。けん玉やらお手玉をかき集めたり、竹馬をつくったり。思えばあの時あの人に言われてなかったらがんばれなかったかもしれないね。結果、楽しかったからね。だから今でも、子どもたちとのふれあいの活動を続けているのかも知れない。(取材・酒田浩之)
興津連合町内会では、地域の子どもたちとお年寄りとの交流を目的にした「3世代交流会」を毎年行っています。河原さんはその仕掛人。昔遊びや紙ヒコーキづくりなど、もりだくさん!チャレンジ隊も毎年ゆび相撲で参加させてもらってます |
彼に出会ったのは18年前。どんな人だろう?ってすごく興味があったの。洞察力がするどくて、最初に「人の心の動きを深く読み解く」ということを教えてくれた。例えば、女が男の家を訪ね呼び鈴を押す時、心の動きひとつで、その音がうれしい音にもイラついた音にも様変わりする。相手の気持ちを体全部で受け止めた時、初めてわかることがあるって。この人に出会って良かったなって思った。怒鳴られもしたけど、毎日が充実して素晴らしかった。普段は物静かだけどアイディアのたくさんつまった人。「日々新たに出会い、日々愛し合い、日々結婚しなければならない」…って、これはある舞台のセリフなんだけど、その時体で感じたままを表現しなさいって、彼は教えてくれたの。わたしは本当に夢中だった―毎日の芝居の稽古に。増田再起はわたしにとって、素晴らしい役者、演出家なのよねぇ。(取材・宿谷友美)
釧路でも老舗劇団。毎回、しっぶーい“大人”の舞台を見せてくれる。2月5日と6日、釧路市浦見のホールUrariで行う公演「受付」(作・別役実)は森田さんと、劇団代表の加藤直樹さんの2人芝居。2月11・12日には札幌のシアターZOOにも乗り込む!団員は、いつも募集中。 |
もともとチーズづくりに関心があったわけではありませんでした。実家が農家なこともあって、漠然と農業大学に進み、進路のことで悩んでいる時、知人から「チーズをつくってみれば」と言われ、瀬棚町の近藤チーズ工房を紹介されました。近藤恭敬さんは、日本で最初にナチュラルチーズをつくりはじめた方で、牛乳の一括買い取りの流通方法に疑問を持ち、体制と戦いながらチーズをつくり続けてきた方。そうした情熱がチーズに向き合う姿勢からも感じられ、感動しました。「気持ちを入れる」そんなことも技術とともに近藤さんから学んだ大切なひとつです。あとからわかったのですが、知人が教えてくれた方は、近藤さんとはまったく別の人で、その勘違いが、ぼくをチーズづくりにむかわせる出会いになったというわけです。(取材・倉一之)
加工製品の少ない浜中町でチーズをつくりはじめて6年目。コンテストなどにも積極的に出場して町をアピールしたいとのこと。季節限定のチーズを含め、6種類のチーズをつくっています。その他国道44号線沿いにあるレストラン「ファームデザイン」でも買えます。 |
中学の時はソフトボール部だったんですが、何となく太鼓部に入って部長にまでなってしまいました。話を聞いてくれない部員がたまにいたり、筋トレも本格的でけっこう辛い(笑)。でもあのスゴイ先輩たちの「日本一を目指す強い思い」、「行きたいと思える部活づくり」の伝統を壊したくない。そんな先輩たちと一緒に演奏したいと今も思っています。そして塚原鼓童先生というスゴイ人がついてくれている。先生の曲は日本一!全国大会で他の曲と聞き比べてよく分かりました。今は、演奏するわたしたちの実力が1位かどうかは分からないけど、日本一の曲にふさわしい、日本一の演奏ができるようになりたい!。(取材・向井歩)
2002年に、高校生の郷土太鼓の「日本一」を獲得!今年まで4年連続全道大会で最優秀を獲得し、来夏も全国大会に挑む。一方で、くしろ港まつりなどの地元の各種イベントや福祉施設などでも演奏を披露し、学校の部活に止まらない地域活動としても注目だ。「呼んでくれれば、どこででも出前演奏します!」と三苫部長。 |
中学の頃は喧嘩っぱやくて悪さも色々した私が変われたのは、工業高校のボート部に入ったのがきっかけ。特に横野實コーチの影響が大きかったです。ボートはオールを漕ぐ一回一回が大事で一つとびにゴールにはたどり着けない。互いに調子が悪い時には“あいつの分まで漕いでやる"と、力いっぱい漕ぐ。仲間を思いやる気持ちがなければ、前には一歩も進めない。私は横野コーチに仲間一人一人との出会いとチームワークの大切さ、「一期一会」を教わりました。勝負に負けた時は、人に負け、また自分に負けたということ。負けを認めたことから、次の戦いが始まる。「汗をかいて失敗し、恥をかいてやり直す」ことを横野コーチから学びました。この言葉があるから、消防団で活動する現在の自分がある。あの人との出会いがなければ、私はずっと喧嘩っぱやいままで、今ごろは仕事にも就いていなかったんじゃないかなぁ、と思っています。(取材・向井咲子)
釧路市の橋南西部地区住民の命を守る住民ボランティアの“ファイアーマン”。警備はもちろん、火事が発生した際には昼夜を問わず出動、消防署員と一緒に消火作業を行うスゴイ活動です。最近は団員の減少が悩み。新規団員をアツイ男達が待っている! |
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