「わたしたちのトビアス」
セシリア・スベドベリ
(偕成社)840円(税込)
一作目はトビアスの誕生からの物語。その後成長に伴い「わたしのトビアス大きくなる」「わたしたちのトビアス学校へ行く」と、シリーズ作に続く。
保育士の私の身近には、障がいを持つ子どもたちと、そうでない子どもたちがいる。ある時ふと、子どもの一人から「どうして○○ちゃんは生まれた時から病気なの?」という質問が出た。それを、わかるように説明するのはとても難しい。そんな中、この絵本に出会った。
5人兄弟の末っ子がダウン症という障がいを持つ家族の実話を、4人の兄姉が綴り描いたとても可愛らしい絵本。飾らずに真実が記してあり、ステキな家族愛に感動した。障がいの有無に関わらず、みんなが一緒に、理解し合える関係があたりまえの世の中になってほしい、と強く思わされた。
今回は、ガールスカウト北海道第9団の皆さんを前に、この絵本を読んだ。子どもたちからは「障がいをもつ人ともっと仲良くなれそうな気がした」「学校に障がいをもつ人がいて、最初は抵抗があったけれど、慣れてくるとみんなと同じだとわかった」という声を聞くことができた。この子どもたちにも、互いを理解しあう心が育っていくことを願っている。(高橋由美)
Photo:トビアスの物語に聞き入るガールスカウトの子供達、障がいの有無や国籍を超えた理解は、活動のテーマでもある
チャレンジ隊がおすすめの絵本を地域の子どもたちを前に読み紹介するコーナーです。
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