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じゅう箱のスミ

2004.FEB

VOL.01


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やる気発見! あの店・この会社

FILE-001 KDS釧路自動車学校

福祉車両だけではダメ

「障がいがあっても車を運転したい、というよりも、障がいあるからこそ、運転ができれば行動の幅が広がる」と語る田中成美さん。 田中さんはKDSで障がい者を担当。今までにたくさんの卒業生を出している。

きっかけは以前勤めていた自動車学校に聴覚障がいの方が入学してきたこと。 指導をスムーズに進めるために手話を習いはじめ、障がい者にとって、運転免許取得というハードルの高さを痛感したこと。

「KDSには道東で唯一福祉車輌があります。でも、それだけではだめ。障がい者を理解していなければ、安全で適切な指導はむずかしい。 障がいの種類や程度で、その人その人に合わせた指導方法が必要」と、それは田中さんにとって苦労でもあり、やり甲斐でもあるとのこと。

「障がいがあるからとあきらめないで、多くの人に挑戦してもらいたい。まずは気軽に相談をしてください」

問い合わせ:(0154)37−1115

LINK KDS釧路自動車学校ホームページ


障がいの種類によって数パターンの運転操作が可能な福祉車両


KDS 田中成美さん


FILE-002 得地ファニチャ工業

物づくりこそ技術者の仕事

「採算はあわないさ。でも、地場のものを生かして新しい何かを開発したい。物づくりこそが、我々技術者の仕事だから」。 社長の得地吉尾さんは、今、地元木材を使った福祉用具の開発に取り組む。

3年前、遠矢小の車いすの児童のために作った学童机は、いすごと天板で体を支えられるよう凹みをつけた。 上半身を屈めず使えるよう傾斜をつける支柱は、成長に合わせて角度を変更。天板の両脇に並ぶ穴には、本やノート、 鉛筆を支えるために傾いた机の上を横断する棒を差し込む。穴を上下させると、角度や本の大きさに合わせ棒の位置を変えることが できる仕組みだ。世界でただ一つのこの机は、得地さんの物づくりへの探求心がいっぱい詰まっている。

「まだ福祉の世界を覗いただけ、やらなきゃならないことが9割。そこからが奥深い開発の世界。 利用する人からの提案ももっと聞きたいね」、そう話す時、優しい職人の顔になった。

問い合わせ:(0154)40−2261

LINK 得地ファニチャ工業ホームページ


車いすの子どものための学習机。
傾斜を調節できる天版は上半身を支えてくれる


得地ファニチャ社長 得地吉尾さん


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