チャレンジ隊が2001年の発足以来続けているお年寄りや障がいを持った方々をお化粧道具持参で訪問し、メークで気分をリフレッシュしてもらう活動「おけしょ―隊」。口紅を塗るだけでパーッと笑顔が広がるみなさんの顔に、わたしたちの方が元気をいっぱいもらっている。この活動を当初から支援してくれているのが資生堂釧路支社さん。実は全社的にこうしたメークによるリハビリ活動を長年病院や老健施設などで進めている。化粧品を扱う企業だからこそできる社会参加―そんな“やる気”もあるんだな。
おけしょ―隊に天の恵み
5年前、わたしたちがまだ「おけしょ―隊」の活動を始めたばかりの頃。100円ショップで買った物や会員が提供してくれた化粧品を抱えてお年寄りのところを訪問していたわたしたちのところに、天の恵みのような一本の電話がかかってきた。
「わたしたちの化粧品をどうぞ使って下さい」。
それが資生堂釧路支社さんだった。プレゼントしてくれた色とりどりの口紅やアイシャドウが並んだパレットを広げるだけで、お年寄りの顔は「ま―!どれにしようかしら」とキラキラ輝く。今もわたしたちの大切な宝物だ。
オムツ外れる?!
資生堂さんの活動は実はわたしたちより、ずっと先輩。全社的に、メークでお年寄りや障がいを持った方たちにリフレッシュしてもらう活動を長年続けていた。きれいになってシャキっとしたお年寄りが、つけていたオムツを外すようになるケースも多いそうだ。
釧路支社でも、お年寄りや知的障がいの方の施設、心に病を抱えた人たちが治療する病院を定期的に訪問し、無料のメーク教室を開いている。化粧品の販売は一切行わない。販売促進事業ではなく、社会参加として地道に続けている活動だ。
「ほお紅や口紅を差すだけで表情や笑顔がどんどん変わってくるんです。ふだんは反応のない方が積極的に自分から鏡をのぞきこんだり、前向きになってくるのが分かります。その姿を初めて見た時は、涙が出てしまいました」と同支社企画統括部の藤枝育子さん。
一度だけではなく、メークによる刺激を継続することで、前述のオムツを外すケースのような効果も表れやすいそうだ。
「働く者としてうれしい」
「わたしたちもそうですよね。休みだからって化粧もしないでいると家でダラダラしてしまうけれど、お化粧して身なりもきちんとするとやっぱりシャキっとしますよね。自分たちが仕事で扱っているお化粧を通して、その方が生涯を前向きに生きるための、ちょっとだけお手伝いができたなら、働く者としてもとても嬉しいこと」と藤枝さん。
あなたの職場に当たり前にある物、している事の中にもあるんじゃないかな。誰かのちょっとのお手伝いになること。
資生堂釧路支社さんでは、お年寄りや障がいを持った方々へのこうしたメーク教室の希望があれば、4月以降なら対応してくれるそうです。問い合わせは23―1421の藤枝さんへ。もちろん美人!
資生堂釧路支社さんでは、お年寄りや障がいを持った方々へのこうしたメーク教室の希望があれば、4月以降なら対応してくれるそうです。問い合わせは23―1421の藤枝さんへ。もちろん美人!
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